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「JR肥薩線検討会議」第6回会議 JR九州が熊本県の「復興方針(案)」に回答

2024.02.26

 「復興方針」に意見表明

 2020年7月豪雨災害で一部不通が続くJR肥薩線について、国土交通省と熊本県、JR九州で話し合う「JR肥薩線検討会議」の第6回会議が13日、熊本市内のホテルで開かれた。前回会議で同県が提示した「JR肥薩線復興方針(案)」に対して、同社の考えが示された。

 同県は復旧後のランニングコストについて、上下分離方式を前提とした第三種鉄道事業に要する経費を年間7億4000万円と試算。新たな観光列車の導入やイベント、沿線整備など29の事業施策を提示し、年間119億円の経済波及効果が見込めるとした。

 これに対し同社は「鉄道は観光振興だけでなく、持続可能性を高めるには通勤通学など沿線住民の日常利用も不可欠」と指摘。その上で「観光需要には波があるため、『観光振興』と『マイレール意識醸成による日常利用の創出』を2本柱として考える必要があり、そのために知見の提供などできる協力は行う」と回答した。

 また、仮に復興方針(案)で復旧する場合は「示された利活用策は運行再開前に実行されている、あるいは実行できる状態になることが不可欠。さらに復旧後の運行の在り方、数値目標の管理と結果への対応について整理する必要がある」との考えを示した。

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