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JR九州・JR九州ホテルマネジメント 「長崎マリオットホテル」開業

2024.01.18
㊤駅ビル上層階に開業した「長崎マリオットホテル」㊦②「長崎凧」を手に記念撮影する古宮社長(右から2人目)、ハドソン代表(同5人目)、浜田社長(右端)ら

 観光都市の新ランドマーク 地域のにぎわい創出

 JR九州とJR九州ホテルマネジメントは16日、長崎駅ビル内に「長崎マリオットホテル」をオープンした。国内9施設目、九州では初めてのマリオットブランドとして、ラグジュアリーな空間とサービスを提供し、国内外の多様なゲストを迎える。観光都市・長崎の新たなランドマークが誕生し、地域のにぎわい創出、経済活性化が期待される。

 ホテルは、商業施設「アミュプラザ長崎新館」が入る駅ビルの7~13階部分で、長崎港や長崎市のシンボル・稲佐山を望む抜群のロケーション。外観は港町・長崎らしい「客船」をモチーフとし、館内のインテリアやアートには、モダンなデザインに長崎の自然や街並み、風土に根付いた異国文化のエッセンスを加えている。JR九州ホテルマネジメントが運営。

 客室は8階以上に入り、広さやベッド数、眺望などに合わせて5タイプ13種類全207室を用意。「プライベートクルージング」をデザインコンセプトに、全室36平方㍍以上のゆとりある間取りとし、開放的なガラス張りのバスルーム、ダブルサイズ以上の大きなベッドを完備する。

 客室タイプの内訳は、スタンダード24室、デラックス31室、プレミアム114室、エグゼクティブ10室、スイート28室。プレミアムとスイートは広いバルコニー付き。最上級のインペリアルスイートは広さが182平方㍍(バルコニーを含め242平方㍍)と九州最大級を誇る。

 フロントのある7階には、シーンごとに使い分けできるオールデイダイニングやバーラウンジなどのレストラン3施設、中小会議に対応するカンファレンスルームを備える。最上階の会員向けエグゼクティブラウンジ「M CLUB」は国内で初めて24時間利用できる。

 同日はホテル7階ロビーで開業式典が開かれ、JR九州の古宮洋二社長、森亨弘取締役・専務執行役員・事業開発本部長、マリオット・インターナショナル日本・グアム担当のカール・ハドソン代表、JR九州ホテルマネジメントの浜田真知子社長、来賓の大石賢吾長崎県知事、鈴木史朗長崎市長らが出席。

 冒頭、古宮社長が「海と山のある絶好の場所に、長崎の文化や伝統が楽しめる素晴らしいホテルができた。世界中の人々に長崎を知ってもらい、体験してもらえると思う。長崎のランドマークになれるよう頑張っていきたい」とあいさつ。

 ハドソン代表が「ビジネス、レジャーの両方の目的で日本の大都市以外への関心が高まっている。長崎には美しい自然やグルメ、文化や歴史においてもさまざまな魅力と楽しみ方がある。長崎がますます力強く発展していく中、国内外からのお客さまをお迎えできることを心待ちにしている」と述べた。

 続いて、大石知事が「新たに130人の雇用が創出され、長崎の産業振興にも大きく貢献する」、鈴木市長が「マリオットホテルの開業により、長崎の高付加価値観光の選択肢が一段と広がる」とそれぞれ語った。

 この後、古宮社長をはじめ出席者が、伝統工芸「長崎凧(はた)」があしらわれたテープカットを行い、新しいホテルの船出を祝った。

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