JR九州 企業内大学「JR九州アカデミー」を開校
JR九州は18日、今年3月に策定した人材戦略の柱の一つである「意欲と能力のある社員への挑戦・成長の機会の提供と支援」を目的に、6月に企業内大学「JR九州アカデミー」を開校したと発表した。
同社では2022年度から、「個の力の最大化」に向けた自律的な学習支援として動画研修を導入したが、「モチベーションの維持が難しい」「学びの共有を図りたい」などの声が社員から寄せられたという。
そのような学びに対する要望に応え、個人の問題意識や関心、学習スタイルに合わせて自由に選択でき、社員同士で共に学ぶことができる大学をイメージした同アカデミーを開校した。学習内容は、社員に身に付けてほしい力として定義した「人間力」と「実務力」に重点を置いた。
学習期間は年間と短期(3カ月)の2コースを設定。年間コースは、「人間力学部」(コミュニケーション学科、自己成長学科、リーダシップ学科)、「実務力学部」(論理的思考学科、計画・実行力学科、財務学科、プレゼンテーション学科、IT学科)、短期コースは「新規事業学部」「学部なし」から選択できる。
受講者はパソコン、タブレットなどを利用し、基本的に通勤時間や休日などに自分のペースで学習可能。社内チャットツールに学部学科専用の場を設け、受講中の社員同士で知識の共有などコミュニケーションを図ることができる。
受講者の学びを促進するため、各学科には学級委員長を指定。学びの目標時間を設定し、達成者には「オープンバッジ」が付与される。
各学部の学習には、オンライン教育研修サービスの「Schoo for Business」(運営会社・Schoo)、「Udemy Business」(ベネッセコーポレーション)、「NewsPicks Learning」(NewsPicks for Business)を活用している。
同社によると、開校からこれまで890人が受講し、当初3カ月間の学習時間は平均約14時間と、昨年度の動画研修の約6時間を大きく上回ったという。学びの目標時間(3カ月30時間以上)は100人が達成している。
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