日本鉄道運転協会 23年度「第44回運転業務研究発表会」
運転・指令・旅客案内業務などから30件発表
日本鉄道運転協会は9、10日の2日間、東京都港区の機械振興会館で2023年度「第44回運転業務研究発表会」(国土交通省、交通新聞社後援)を開催した。
発表会は、鉄道車両の運転・指令・旅客案内業務などに携わる現場第一線社員の取り組みを全国規模で紹介、情報共有化することで輸送のさらなる安全・安定、鉄道事業のサービスレベルの向上につなげていく。発表件数は前回同様30件。
審査は、白川保友会長 (審査委員長) をはじめとする協会幹部、国土交通省、交通新聞社、鉄道総研の関係者が行った。
審査結果および国土交通省鉄道局長賞、日本鉄道運転協会会長賞、交通新聞社賞、審査員特別賞の発表論文要旨は次の通り(敬称略)。
【国土交通省鉄道局長賞】
「運転中における適切な注意配分について」(JR東海東海鉄道事業本部名古屋運輸区・水野浩史、栗林洋隆、中村瞬、梅田賢、戸嶋光)
【日本鉄道運転協会会長賞】
「THiNKS 鉄道の未来に新たな可能性を」(京浜急行電鉄鉄道本部運輸営業部新町乗務区・小川航、會田共輝、関川拓馬)
【交通新聞社賞】
「ワイヤレスイヤホン拾得を安全に行うために」(京王電鉄鉄道事業本部鉄道営業部京王東管区・永田達也、菅野星也、渡辺雅之、相模原管区〈元京王東管区〉寺下健太)
【審査員特別賞】
「褒める文化の定着!ポジティブマインド効果」(東武鉄道鉄道事業本部営業統括部運輸部森林公園乗務管区・渡邊一輝、山口明宏、福島宏行)
【優秀賞】
「特別支援学校と共に歩む~安全・安心を求めて~」(近畿日本鉄道鉄道本部名古屋統括部運輸部津駅・伊豆卓也、山下豪輝)▽「過去の事故を風化させない~次の10年へ~」(阪急電鉄都市交通事業本部運輸部神戸線運輸課・西本英紀、大谷義史、横田恵助)▽「車イス介助忘れ防止に向けた取り組み」(京阪電気鉄道営業推進部営業課京都列車区・高島信也、西﨑善雄、枚方エリア・稲垣和也、古川昌)▽「『北海道クルーズ』最高の運転を目指して」(JR北海道苗穂運転所・菊地徹、田中勇人、運輸部運用課・伊藤久就)▽「考えて話せる人へ」(東急電鉄鉄道事業本部運輸部長津田車掌区・山口康治、山口加奈恵、福長健斗)▽「アイトラッキングを活用した視線リスク低減に向けた研究」(JR西日本近畿統括本部京都電車区・後建次、吉田将基、川上遼、坂根学、鈴木崇文)▽「運転データを活用した生産性向上の取組み」(JR東日本秋田支社秋田運輸区・川村啓嘉、藤原芳人、神林健輔、鈴木竜也、八柳直樹、佐藤一明、原慎平、三浦祐弥、夏井愁)
【奨励賞】
「DX化で『めざせ!ホームドアマスター』」(東京地下鉄鉄道本部運転部有楽町・副都心線乗務管区・福原駿、西井慎太郎、宮田佑作)▽「操縦方法による定時性と電力削減の両立手法」(西武鉄道鉄道本部運輸部小手指乗務所・柴山晴稀、藤原祐渡、中田飛鳥)▽「持続可能な満足のいく安全」(大阪市高速電気軌道交通事業本部運転部乗務運輸事務所中百舌鳥乗務所・國分幸陽、高林博貴、審良武)▽「『小田急防衛軍』が目指す世界」(小田急電鉄交通サービス事業本部運転車両部海老名乗務所・福田大治、柚之原菫、明比祐一)▽「ヒューマンエラー縮減のための一考察」(仙台空港鉄道運輸管理所・寺嶋星、五島祥楓)▽「ITソリューションを活用した教育資料の作成」(JR貨物札幌機関区・中村健人、瀧川貴大)▽「乗務員の鹿対応における負担軽減の研究」(JR東海静岡支社富士運輸区・山本優介、吉田昌弘、夏目健太、岡野元紀、中島佑介、志村浩透)
【努力賞】
「扉事故防止ツール『各駅ミエル君』の考案」(阪急電鉄都市交通事業本部運輸部宝塚線運輸課・古川智基、木ノ川文哉、辻悠輝)▽「経済運転を実践してもらうために」(箱根登山鉄道鉄道部総合運転所・福田修司、乾将弓、遠藤克己)▽「運転事故と基本動作について」(JR四国高知運転所運転科・佐藤祐一、上田貴士)▽「地震発生時のお客さま対応について」(名古屋鉄道鉄道事業本部運転保安部名古屋乗務区・中村憲司、觸結、神宮前乗務区・齋藤将司、廣部開)▽「経験浅薄者教育ツールの作成~扉操作時における5秒間の確認~」(北大阪急行電鉄鉄道事業部運輸課・田中慎也、原田渓舟、田中幸仁)▽「系統を越えた連携で工事取扱いの事故を防止」(愛知環状鉄道運輸部運転課・井戸雄一、佐々義和)▽「繋げ!『安全・安心』」(南海電気鉄道鉄道事業本部運輸車両部高野線堺管区・内田靖彦、西村歩、瀧達也)▽「異常時の対応力向上を目指して~お客さまが知りたい情報の提供~」(阪神電気鉄道都市交通事業本部運輸部運転指令室・橋本祐史、竹田朋弘、東部列車所・中山博行、竹内勇樹、西部列車所・増田篤司、原口要)▽「基本動作の徹底による安全確保について」(札幌市交通局高速電車部運輸課・川名暢、湊谷裕道、岡﨑巧、後藤光章、柴田悠介)▽「下郡信号場『意識の迂回』を防ぐ色の効果」(JR九州大分乗務センター・小野太輔、筬島誉士、當眞正剛、渡部哲平)▽「新しい訓練方法を取り入れた乗務員への車両訓練」(近畿日本鉄道鉄道本部大阪統括部運輸部名張列車区・北野貴士、土嶋隆弘、小暮香緒里)▽「ヒューマンエラーを未然に防止」(西日本鉄道運転車両部運転課筑紫乗務所・森田秀樹、荒巻栄作)
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2024.07.10 JR九州グループ 人事異動・組織変更
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2024.07.10 JR九州グループ 人事異動・組織変更
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JR九州はお盆期間を含む8月10~18日の9日間、熊本県阿蘇方面へ利便を図るため、豊肥線熊本―阿蘇間で「快速あそ」を1日1往復運転する。
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