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JR九州 「SL人吉」最後の交番検査を報道公開

2024.02.26
機体を入念に検査する整備士(JR九州提供)

 JR九州は20日、熊本支社熊本車両センターで、D&S(観光)列車「SL人吉」(熊本―鳥栖間)をけん引する「58654号機」の最後の交番検査の様子を報道公開した。同列車は3月23日にラストランを迎える。

 交番検査は20日から3日間行われ、JR九州エンジニアリング熊本車両事業所の整備士6人が作業を担当。ボイラー部品を分解して手入れしたほか、圧縮機の整備・点検、ボイラー内や動輪部を入念に検査した。

 現地で報道対応した同事業所の山田恭輔所長代理は、最後の交番検査について「長い間お疲れさまでしたという気持ちが一番」と述べ、「自分たちの手で最後まで無事に走らせてあげたい」と願いを込めて語った。

 列車は、今月23日から週末を中心に同区間を1日1往復し、3月23日のラストランは熊本―博多間1往復を特別運行。博多駅で記念出発式が予定されている。

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