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JR九州 「SL人吉」営業運転終了 八代駅で関係者向け記念式典

2024.03.27
SLと記念撮影する出席者(JR九州提供)

 2009年4月から約15年にわたって活躍し、今月23日に営業運転を終了したJR九州のD&S(観光)列車「SL人吉」の関係者向け記念式典が24日、かつて同列車が運行していた鹿児島線八代駅で開かれた。同日は関係者約70人が乗車して熊本から八代まで運転。101歳で国内最古の現役SLだった「58654号機」の引退を惜しんだ。

 

 関係者ら乗車

 同駅ホームで行われた式には、同社から青柳俊彦会長、古宮洋二社長、福永嘉之取締役・常務執行役員・鉄道事業本部長、中野幹子執行役員・熊本支社長らが出席。来賓には列車デザインを手掛けた水戸岡鋭治ドーンデザイン研究所代表、運行・整備に携わったグループ会社、熊本県をはじめ関係自治体、09年の〝SL復活〟に携わったサッパボイラ、日本車輌製造の代表らが招かれた。

 古宮社長はあいさつで「本日出席されている皆さまの尽力のおかげで、これまで走り続けられた。心より感謝申し上げる」と謝辞を述べ、「SLの次の歴史を人吉市で迎えてほしい」とSLを同市に譲渡する考えを明かした。

 吉永隆博国土交通省九州運輸局長らによる来賓あいさつの後、運行に携わってきた機関士、車掌、客室乗務員、車両検査社員の代表4人に、人吉温泉女将(おかみ)の会「さくら会」の女将から花束が贈られた。続いて、機関士が古宮社長に投炭用スコップを返納。4人と古宮社長によるブロウアウトセレモニーが行われ、SLの缶の火で点火した採火台に一斉にふたをして火を消し、最後にSLと出席者の記念撮影で式典を締めくくった。

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