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元旦号 クイーンビートルで行く釜山の旅 JR九州高速船が運航

2024.01.01
100階の展望台からは釜山市街が一望できる

 博多↔釜山3時間40分

 韓国有数の人気リゾート地 海雲台地区へ

 JR九州グループの大型高速客船「QUEEN BEETLE(クイーンビートル)」で韓国・釜山に行こう‼――。近年開発が進み、目覚ましい変貌を遂げている韓国第2の都市・釜山広域市。昨年1~9月に120万人以上の観光客が訪れ、このうち日本人が最多の約2割を占め、今なお〝韓流〟人気は健在だ。就航2年目に入ったクイーンビートルで釜山を訪れ、話題の観光スポットを巡った。(松尾 恭明記者)

 

 時間忘れる優雅な船旅

 JR九州高速船が運航するクイーンビートルは、福岡市・博多港と釜山市・釜山港を約3時間40分で結ぶ。航行中は船内を自由に歩き回ることができ、売店前のラウンジで飲食しながら会話したり、免税店でショッピングが楽しめるなど、時間を感じさせないリゾート感のある船旅が最大の魅力だ。

 3階の屋外デッキに出ると海風に当たることができ、リフレッシュに最適。1階には遊具を備えたキッズスペースがあり、幼児も退屈することなく過ごせる。静かにゆったりとくつろぎたい人には、2階ビジネスクラスのプライベートを確保できるブースタイプの座席がおすすめ。

 周囲に高層ビルが立ち並ぶ釜山港に近づくと、クイーンビートルは減速し、2階前方の屋外デッキが乗客に特別開放される。船は2014年に開通した釜山港大橋(全長1・1㌔)の下を通過し、巨大な橋桁を間近に望む迫力あるシーンを体感できる。

 

 100階から釜山を一望

 今回の訪問地は、釜山港から車で約1時間の海雲台(ヘウンデ)地区。約2㌔にわたって白砂のビーチが続く、韓国有数の人気リゾート地。特に夏場は多くの海水浴客でにぎわうが、最近では1年を通して楽しめる施設が登場している。

 その一つが、20年にオープンした100階建てタワービル「釜山エックス・ザ・スカイ」。韓国国内で2番目の高さ411・6㍍を誇り、最上階の展望台からは釜山市街が一望できる。99階にあるカフェ「スターバックスコーヒー」は、世界一高い場所にある〝スタバ〟として話題を集める。

 

 オーシャンビュー満喫

 ビルから徒歩数分の場所にある約4・8㌔の鉄道廃線区間を再開発したのが「海雲台ブルーラインパーク」だ。同じく20年に開通し、西側の尾浦(ミポ)駅から東側の松亭(ソンジョン)駅までの海岸線を2両編成の海辺列車が約25分かけて走る。海辺列車の上には4人乗りの「スカイカプセル」が途中の青沙浦(チョンサポ)駅まで運行し、二つの乗り物が楽しめる。

 海辺列車を途中下車し、「タリットル展望台」へ。海の上に突き出たデッキは足元から海面が透けて見え、スリル満点。一面に広がるオーシャンビューをバックに記念撮影ができる人気の映えスポットだ。

 

 おすすめご当地グルメ

 釜山のご当地グルメでおすすめなのが、新鮮なタコやエビ、ホルモンを入れた鍋料理「ナッコプセ」。辛めの味付けで仕上げ、白ご飯にかけてキムチやナムルを添えて食べると、コリコリの触感が絶妙。釜山駅のレストランなどで気軽に味わえる。

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