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JR九州 ホテル運営子会社4社を合併再編 24年10月1日付

2023.12.01

 施設運営力さらに向上

 JR九州は11月29日、同社が100%出資するホテル運営子会社4社を合併して再編すると発表した。人事・賃金制度を見直すとともに、各社のリソースやノウハウを結集して経営基盤の強靭化(きょうじんか)を図り、施設運営力をより高めるのが狙い。合併効力発生日は2024年10月1日(予定)。

 4社は、JR九州ホテルマネジメント、JR九州ホテルズ、JR九州ハウステンボスホテル、JR九州ステーションホテル小倉。JR九州ホテルマネジメントを存続会社とし、ほか3社を吸収合併する。

 合併新会社は、JR九州100%出資で資本金1億円。本社所在地は福岡市。ホテル・旅館17施設(24年初頭開業予定の長崎マリオットホテルを含む)を運営し、従業員数は1000人規模となる。社名と代表者は未定。

 再編後の取り組みや方針では、人事・賃金制度を見直し、賃金水準を約9%引き上げ(生涯賃金ベースのモデルケース比較)。スペシャリスト職の新設など多様なキャリアパスの提供、役割や貢献度に応じた透明性の高い評価制度の導入により、従業員のモチベーションアップにつなげる。

 また、スケールメリットを生かして、一括採用や体系的な研修制度の確立による人材マネジメントの強化、資材や食材など一括調達の推進、その他の共通業務の集約による効率化・高度化を図り、全体的なオペレーション力を向上させる。

 将来的には、総合的な運営力を強みに、グループ外から賃借または運営受託する外部案件のシェア拡大を図り、新会社の利益全体における外部案件の50%超を実現し、成長するホテルオペレーター企業を目指す。

 4社の運営施設は次の通り。

 JR九州ホテルマネジメント=「嬉野 八十八」「長崎マリオットホテル」▽JR九州ホテルズ=「THE BLOSSOM」(日比谷、博多、熊本、京都)、「JR九州ホテルブラッサム」(新宿、博多中央、福岡、大分、那覇)、「JR九州ホテル」(長崎、宮崎、鹿児島)、「花べっぷ」▽JR九州ハウステンボスホテル=「ホテルオークラJRハウステンボス」▽JR九州ステーションホテル小倉=「JR九州ステーションホテル小倉」

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