特集 福岡・大分DC特別版 「かんぱち・いちろく」 ゆったり楽しむ食と景色
JRグループ旅客6社と福岡、大分両県が主催する大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)が6月30日まで展開中。JR九州の新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」が運転開始した一方、両県がそれぞれお薦めする〝イチ推し〟企画で、温泉やグルメ、豊かな自然、文化などの楽しみ方を提案している。公式ガイドブックを手に各地の魅力に触れてみては……。
福岡・大分DCの最大の目玉として、両県をまたぐ久大線経由の博多―別府間に4月26日デビュー。列車名は、久大線全線開通の実現や現在の久大線を形作ることに尽力した舟来屋(現・八鹿酒造)3代目の麻生観八氏、旧大分県農工銀行頭取を務めた衞藤一六氏に由来する。
全車グリーン席
列車は3両編成で、1号車がソファ席(3人掛け)、3号車がボックス席(2~4人掛け)を中心に配置され、全てグリーン席というぜいたくな客室空間。各号車に靴を脱いで利用する畳個室(定員6人)も1室ずつ備える。
2号車「ラウンジ杉」には、樹齢約250年の杉材を使った長さ約8㍍の一枚板カウンターが存在感たっぷり。大きな窓から景色を堪能できるほか、ビュッフェも兼ね備え、沿線ゆかりのドリンクや軽食、オリジナルグッズを販売する。
博多―別府間を約5時間かけて1日片道運行。月・水・土曜日の博多発が「かんぱち」号、火・金・日曜日の別府発が「いちろく」号となる。「かんぱち」号は久大線田主丸、恵良、「いちろく」号は同線天ケ瀬、うきはの各駅に途中停車し、地元による〝おもてなし〟が行われる。
地元食材使った料理
車内の食事は、福岡市と大分市の飲食6店舗が曜日ごとに、地元食材を使った料理を提供。料金はソファ・ボックス席大人1万8000円(子ども1万5000円)、畳個室2万3000円(1万9000円)など。
このほか、両県を結ぶD&S列車では、久大線の代名詞と言える「ゆふいんの森」(博多―由布院・別府間)、九州を巡る「36ぷらす3」の日曜日コース(大分―博多間)が運行し、両県の魅力を体感できる。
■イチ推し企画
50コース計300本以上!
駅前に巨大こけし!?
福岡県では、県内各地の魅力を気軽に楽しんでもらおうと、県内発着のバスツアー「よかバス」を実施。グルメ、神社仏閣、レジャー体験など六つのテーマに分けて、約50コース計300本以上の日帰りツアーを用意している。
大分県では「Oita Cultural Expo! ’24 」と題して、国内外で活躍するアーティスト作品を県内各地に展示。地域の食文化や歴史などを生かしたイベント、県内6地域を巡るカルチャーツアーも実施し、アートでDCを盛り上げている。
■イチ推しグルメ
九州各県のファミリーマート(宮崎、鹿児島県を除く)では、両県、JR九州リテールと連携し、各県ゆかりの商品3種類を発売中。
「福岡・大分の名物詰め合わせ おむすびセット」=写真㊨=は、博多めんたいこ、鶏めし、高菜のおむすび3個に、大分名物・とり天をトッピング。パッケージに福岡と大分を結ぶ在来線特急「ソニック」をデザイン。450円。
「三角パン(チーズ)」=写真㊧㊤=は、大分で人気の三角チーズパンを再現。160円。「八女茶マンハッタン」=写真㊧㊦=は、福岡の人気菓子パン・マンハッタンに、DC限定の八女茶パウダーを振りかけた。165円。
●福岡・大分DCとは●
福岡県でのDC開催は25年ぶり、大分県は9年ぶり。両県とJR九州、福岡県観光連盟、ツーリズムおおいたで構成する福岡・大分デスティネーションキャンペーン実行委員会が実施主体で、両県全域で展開される。
キャンペーンのキャッチフレーズは「至福の旅!大吉の旅!福岡・大分」。この数年間、「自由に旅がしたい」と誰もが思いを募らせたことを踏まえ、ご当地ならではの食材や自然の癒やし、人々の笑顔、非日常の体験を楽しんでもらうのが目的。
ロゴマークには、福岡の県花「梅」と大分の県花「豊後梅」をモチーフに、旅の楽しさや爽快さを感じさせるブルーとグリーンのグラデーションで、共同開催にふさわしい〝県境のない旅〟の意を込めた。期間中の経済波及効果は350億円(福岡県230億円、大分県120億円)を想定。
■鏡開きで開幕祝う
福岡・大分DCとJR九州「オフろう!」キャンペーン(9月30日まで)の開幕を記念して、4月6日に博多駅前広場(博多口)で、JR九州の古宮洋二社長、服部誠太郎福岡県知事、尾野賢治大分県副知事らが出席してオープニングセレモニーが開かれた。
出席者はこの日博多に到着した関西・中国発1泊2日ツアー「日本旅行往路団体貸切列車オープニング記念号で福岡・大分の旅」(日本旅行主催)の参加者を出迎えた後、鏡開きで開幕を祝った。
■お得なオフろう!きっぷ
両県内の普通・快速と在来線特急の普通車自由席が連続する3日間乗り放題となるインターネット限定のフリーきっぷ。普通車指定席を3回まで利用可能。日田彦山線BRTひこぼしラインも乗車できる。
大人8000円、子ども2000円(大人と同一行程に限る)。利用開始日の1カ月前から7日前までJR九州インターネット列車予約で発売する。
検索キーワード:JR九州
822件見つかりました。
101〜120件を表示
-
-
2024.07.29 JR九州グループ 予定・計画・施策
JR九州商事 手ぶら観光 博多駅で預けて当日中福岡市中ホテルへ配送
JR九州商事はきょう29日から、ラストマイル物流の構築・運用支援を行うエニキャリ(東京都千代田区)と連携し、博多駅から旅行者の手荷物を当日中に福岡市中心部のホ
-
2024.07.29 JR九州グループ 営業・事業・車両
JR九州フードサービス 博多駅で「肉づくしフェア」
○…JR九州フードサービスはきょう29日から、JR博多駅1階コンコースの「駅弁当 筑紫口店」で、九州各地のスタミナ駅弁が勢ぞろいする「肉づくしフェア」を開催す
-
2024.07.29 JR九州 予定・計画・施策
JR九州 総額200億円の社債発行
JR九州は26日、総額200億円の社債発行を発表した。内訳は5年債が50億円、10年債が100億円(グリーンボンド)、20年債が50億円。
-
2024.07.26 JR九州グループ 予定・計画・施策
JR九州商事 博多駅から福岡市内ホテルに手荷物輸送
JR九州商事は29日、博多駅で預かった手荷物を福岡市中心部のホテルへ当日配送するサービスを開始する。3辺の合計160㌢以内、重さ20㌔以内。
-
2024.07.26 JR九州グループ 予定・計画・施策
JR九州フードサービス 博多駅構内で「肉づくしフェア2024」
JR九州フードサービスは29日から9月1日まで、博多駅構内の「駅弁当」3店舗で「肉づくしフェア2024」を開催する。3年ぶりの開催。
-
2024.07.26 JR九州 予定・計画・施策
JR九州 うきは駅で「フルーツ王国うきは 開国式」開催
JR九州は、特急「かんぱち・いちろく」号の運行を記念し、8月6日にうきは駅で「フルーツ王国うきは 開国式」を開催します。
-
2024.07.25 政府・省庁・鉄道運輸機構 予定・計画・施策
国交省 JR九州の運賃・料金上限変更認可申請 パブリックコメントを募集
国土交通省は22日から、JR九州が19日付で申請した鉄道事業法第16条第1項に基づく鉄道事業の旅客の運賃・料金上限変更認可申請について、8月6日までパブリック
-
2024.07.25 JR九州 予定・計画・施策
JR九州・JR九州商事 ふるさと納税ポータルサイトで熊本県への寄付受付開始
JR九州とJR九州商事は19日から、ふるさと納税ポータルサイト「九州ふるさと納税」で、熊本県への寄付受け付けを開始した。
-
2024.07.25 その他業種分類 記録・調査・統計
ウイークリー・メモ 24年7月15~21日
◇7月15日(月) ◇16日(火)=JR東日本、JR東海、JR西日本と、北陸三県誘客促進連携協議会、北陸観光協会が観光キャンペーン「Japanese Beau
-
2024.07.25 JR九州 予定・計画・施策
JR九州 日田彦山線BRTひこぼしライン開業1周年 多彩なイベント展開へ
JR九州は、日田彦山線BRTひこぼしラインの開業1周年を記念し、「Happy BiRThdayプロジェクト」を実施する。
-
2024.07.25 JR九州 施設・機器
JR九州 「Q-Works KUMAMOTO」29日オープン
JR九州は、熊本駅直結のシェアオフィス「Q-Works KUMAMOTO」を29日にオープンする。
-
-
-
2024.07.24 政府・省庁・鉄道運輸機構 コラム・企画類
ティータイム 川﨑博 国土交通省東北運輸局長
ローカル線に伴走・支援 1日付で就任。10日に会見を開き、交通分野の安全・安心の確保や、地域のにぎわいづくりに向けた意気込みを語った。
-