交通新聞社 電子版

国交省 北陸新幹線金沢-敦賀間 鉄道施設完成検査完了の合格書を交付

2024.01.30
村田局長(左)から合格書を受け取る長谷川社長

 「能登半島地震」被害生じず

 国土交通省は26日、3月16日に開業予定の北陸新幹線金沢―敦賀間(検査延長115・9㌔)の鉄道施設の完成検査完了を受け、JR西日本に合格書を交付した。同区間は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が建設主体となって2012年6月に建設へ着手した。なお、「令和6年能登半島地震」による施設への被害は生じておらず、完成検査の結果に影響はない。

 同区間には小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の6駅を整備。主な構造物は、トンネルが「新北陸トンネル」(越前たけふ―敦賀間、約19・8㌔)、「加賀トンネル」(加賀温泉―芦原温泉間、約5・5㌔)、「第2福井トンネル」(福井―越前たけふ間、約3・5㌔)など。橋りょうは「手取川橋りょう」(金沢―小松間、558㍍)、「九頭竜川橋りょう」(芦原温泉―福井間、414㍍)など。

 鉄道・運輸機構による全工程が完了し、昨年12月8日、開業後の営業主体のJR西日本に管理を引き継いだ。今回の検査は同社の申請を受け、各施設が工事実施計画に合致し、技術基準省令に適合していることを確認。主な対象は鉄道線路(橋りょう、トンネル、軌道など)、停車場、車庫・車両検査修繕施設、運転保安設備(信号、通信設備)で、鉄道事業法第10条第2項に基づき合格とした。

 同日、本省内で村田茂樹鉄道局長が記載内容を読み上げた後、「開業に向けての準備を引き続きお願いしたい」と述べ、長谷川一明JR西日本社長に合格書を手渡した。長谷川社長は「これからさらに準備を進め、開業を万全の形で迎えたい。沿線地域の発展のため、また、震災復興の一助となるようにしっかりと受け止めながらやっていきたい」と話した。

検索キーワード:鉄道・運輸機構

75件見つかりました。

21〜40件を表示

<

>