交通新聞社 電子版

日本旅行　ブルーカーボン活用のカーボンオフセット付き個人型旅行商品発売

2023.12.26 JR西日本グループ 営業・事業・車両

　日本旅行は、大気中の二酸化炭素（ＣＯ２）を吸収する海の生態系として注目される「ブルーカーボン」を活用したカーボン・オフセット付き個人型旅行商品を発売している。地球環境保全に向けた取り組みの一環で、旅行を通じて海の豊かさを取り戻しながら、海の生態系が吸収・固定するＣＯ２を増やし、温暖化対策に貢献できる。

　旅行商品は、ＪＲ西日本、松江市、松江観光協会、中国電力で構成する「松江市脱炭素先行地域推進協議会　カーボンニュートラル観光タスクフォース」に同社が参画し、「海と日本プロジェクトｉｎしまね」と連携して設定した。

　中国電力が、同市の島根原子力発電所３号機人工リーフ（浅瀬）の藻場で吸収されたＣＯ２がＪブルークレジットの審査で認証されたことで保有する同クレジットを活用し、鉄道利用で排出されたＣＯ２を実質ゼロにする。

　商品名は「赤い風船　ＪＲで行く　Ｃａｒｂｏｎ－Ｚｅｒｏ　環境にやさしい旅　島根県松江・玉造温泉」。出発地は京阪神地区。料金にカーボン・オフセット代金が含まれている。観光に便利な「ぐるっと松江レイクライン１日乗車券」２枚と、ブルーカーボンの取り組みに共感した海の土産として「ブルーカーボン生態系で育ったわかめ」「島根半島のシーグラスセット」が付く。

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