JR西日本、三菱地所 阪急など 「グラングリーン大阪」先行まちびらき
JR大阪駅北側「うめきた」開発 エリアの拠点性、さらに向上
三菱地所、阪急電鉄などグラングリーン大阪開発事業者JV9社はあす6日、JR大阪駅北側のうめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」を先行まちびらきする。梅田貨物駅移転跡地の大規模複合再開発プロジェクトで、大規模ターミナル駅直結としては世界最大級の規模を誇る約4・5㌶の都市公園「うめきた公園」の一部と、北街区のホテル、イノベーション施設(中核機能施設)「JAM BASE」、商業施設など全敷地の約4割が完成。観光からビジネスまで国内外の多様な誘客を見込んでおり、梅田エリアの拠点性をさらに高めていく。
グラングリーン大阪の計画コンセプトは「〝Osaka MIDORI LIFE〟の創造」に、まちづくり方針「『みどり』と『イノベーション』の融合拠点」を加えたもので、公民が連携して〝関西最後の一等地〟の開発に取り組んでいる。
都市公園を中心に、オフィス、ホテル、商業施設、中核機能施設、分譲住宅を整備。先行まちびらきする北街区(北館)に続き、来年春ごろには南街区(南館)のオフィス、ホテル、中核施設、商業施設が開業。2027年度に全体まちびらきを予定している。
うめきた公園は敷地面積約4万5000平方㍍、商業賃貸面積約1190平方㍍。北街区は敷地面積約8400平方㍍、商業賃貸面積約2640平方㍍。南街区は敷地面積約2万5260平方㍍、商業賃貸面積約2万120平方㍍。
先行まちびらきでは、うめきた公園の一部とオフィス、商業施設「グラングリーン大阪 ショップ&レストラン(GRAND GREEN OSAKA SHOPS & RESTAURANTS)」、中核機能施設「JAM BASE」、ホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」がオープンする。ショップ&レストランの店舗数は公園内と北館で計19店舗、運営・管理は阪急阪神ビルマネジメントが担う。
店舗は、公園内のガーデンレストラン「ザ ジャクソンガーデン」、カフェ&レストラン「トークス カフェアンドバル」「シック イータリー」をはじめ、北館のハワイ料理店「アイランドスタイル カフェアンドグリル ココヘッドカフェオオサカ」、ホームセンターコーナン初の都市型店舗「ガーデンズ ウメキタ」、書店・カフェ「タリーズコーヒー/有隣堂」、アウトドア衣料・雑貨「パタゴニア」、クラフトビール専門店「クラフトビアベース リーフ」など。
来場者目標数は年間5000万人。27年度には、グランフロント大阪も含めうめきたエリアで同1億人を目指す。
開業に先立ち3日には、うめきた2期区域先行まちびらき記念式典が同公園で開催され、吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長、開発事業者を代表して中島篤三菱地所社長、うめきた2期地区内で東海道線支線地下化や新駅設置、歩行者デッキの整備などを行ってきたJR西日本の長谷川一明社長らが出席。
吉村知事は「新しい梅田のシンボルの下、100年、200年と愛されるまちづくりを行っていく」、横山市長は「緑とイノベーションの拠点として、梅田に新しくまちびらきする。改めてこの機会に大阪を力強く発信していく」、中島社長は「官民一体でイノベーションの支援体制を構築し、社会課題の解決や新産業創出に貢献する」とあいさつ。
長谷川社長は「25年春には(大阪駅)地下駅の地上部に『うめきたグリーンプレイス』が開業する。大阪駅がさらに拡大するとともに、国際競争拠点としての地位をより一層確立する。多くのお客さまをお迎えする玄関口の役割をこれまで以上に担い、大阪のさらなる発展に貢献していく」と述べた。続いてテープカットを行い、先行まちびらきを祝した。
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