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京都鉄道博物館 「神戸~大阪鉄道開業150周年記念展」開催

2024.05.22
会場入り口は、神戸―大阪間開業で完成した日本初の鉄道トンネルをイメージした

 京都市の京都鉄道博物館は18日から、本館2階企画展示室で神戸~大阪鉄道開業150周年記念展「関西鉄道時間旅行―近場旅の魅力再発見」を開催している。1874年5月11日の神戸―大阪間鉄道開業から150年を迎えたことを記念し、関西地方における観光や旅行をテーマに、神戸、大阪を中心とした関西地方の鉄道の発展の変遷をたどる。7月7日まで。

 記念展では、「明治期」「大正・昭和」「戦後の高度経済成長期&万博フィーバー」「1980年代以降」の四つの時期について、資料の展示で振り返る。

 明治期は、関西での鉄道誕生から全国へ鉄道網が拡大していくまでを、当時の写真や錦絵で紹介。生活様式や食文化が変わって、モダン化が進んだ大正・昭和初期は、計437点の絵はがきや観光パンフレットを展示している。

 戦後はレジャーとして鉄道旅行が浸透していった過程や、1970年の大阪万博開催後の需要喚起のために国鉄が展開したキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」を当時のポスターなどで回顧。

 JR発足後では、JR西日本が京阪神三都市とタイアップした観光キャンペーン「三都物語」や、アーバンネットワーク形成などに焦点を当て、時代を彩ったポスターやパンフレットなどとともに、関西圏から日帰り旅行が可能なエリアが広がった変遷を紹介する。

 各展示は、鉄道ファンから家族連れまで幅広い層に楽しんでもらえるように、光や音なども用いて趣向を凝らした。

 このほか、同記念展図録(880円)を館内ミュージアムショップで限定販売中。記念展終了後も本年度内は販売予定、なくなり次第終了。

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