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西武　２４年度鉄道事業設備投資計画

2024.05.24 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
サステナ車両第１号となる小田急８０００形（西武鉄道提供）

　西武鉄道の本年度鉄道事業設備投資計画は過去最大の３３４億円（前年度見込み２５２億円）。安全・安心なサービスをさらに追求し、沿線価値向上、デジタル化、働きがい向上を重点テーマに、沿線価値創造に取り組む。

　安全・安心ではバリアフリー整備などを推進。ホームドアは年度内に練馬高野台、石神井公園の２駅６番線で稼働予定。整備を６駅で推進し、３駅で検討を進める。駅案内設備やエレベーター・エスカレーターの更新、踏切の安全性向上、車内防犯カメラ・ドライブレコーダーの整備なども行う。

　重点施策の沿線価値向上では、連続立体交差事業を新宿線中井―野方間、同線東村山駅付近で推進。３月に認可された同線井荻―西武柳沢間の工事着手や、同線野方―井荻間連続立体交差化計画の早期事業化に向けた準備を行う。同線入曽駅の橋上駅舎整備も進める。

　車両は、環境性能の高い４００００系通勤車両を３編成２４両増備。「サステナ車両」（他社譲受車両）第１号として、小田急電鉄８０００形１編成６両の運行開始を目指す。

　次年度以降も、新宿線１００００系特急車両（ニューレッドアロー）の置き換え（２６年度運行開始予定）と有料着席サービス刷新を検討。西武新宿駅と他社線の新宿駅を短絡する地下通路整備の実現に向けた検討・協議も進めていく。

　デジタル化では、年度後半にタッチ決済による乗車サービスの実証実験を２１駅で開始。無線式列車制御（ＣＢＴＣ）システムについては走行試験を継続。運行管理システム（ＳＥＭＴＲＡＣ）は、２３年度に更新した池袋線系に続き、新宿線系で更新を行う。

　働きがい関係では、人財確保のため職場環境を改善。現業施設の建て替え、宿泊施設の個室化などを行う。

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