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名鉄など 手荷物預けて手ぶら観光 名古屋と札幌で実証実験

2024.02.07
中部国際空港駅で回送列車から降ろされる手荷物輸送用カーゴ

 名古屋鉄道などで構成する「オフエアポート・チェックイン推進プロジェクト」は4日、航空旅客の手荷物を駅に近い受付窓口で預かり、搭乗予定の飛行機に積んで目的地の空港まで直送する「オフエアポート・チェックイン」の実証実験を始めた。実施区間は名鉄名古屋駅―中部空港―新千歳空港間と、JR札幌駅―新千歳空港―中部空港間。11日まで。

 同プロジェクトは、名鉄のほか全日本空輸、日本航空、中部国際空港、北海道エアポート、Airporter、エージーピー、NPO法人次世代空港技術研究会などで構成。国土交通省の「共創モデル実証プロジェクト」を活用した。

 

 公共交通の混雑緩和広域観光移動に利便

 実験は、航空旅客と手荷物を分離することで、空港までの公共交通機関の混雑緩和、手ぶら観光の実現による広域観光周遊の移動利便性向上と観光消費の拡大が目的。空港での手荷物チェックインを不要にして搭乗者の利便性向上を図るほか、近隣の観光施設案内をスマートフォンに配信して手ぶら観光を推進する。

 対象は、指定の中部空港発2便、新千歳空港発3便を利用し、スマホでの搭乗手続きが可能な人。手荷物は3辺合計203㌢以内、重さ20㌔以内(普通席)。配送無料。

 実験では、名鉄名古屋駅直結の名鉄百貨店本店にある「名鉄商店」内の受付ブースで手荷物を預かる。カーゴで同駅へ運び、回送列車に積み込んで中部国際空港駅まで輸送。中部空港で搭乗する航空便に載せて、新千歳空港で手荷物を引き渡す。手荷物の位置情報は利用者のスマホに随時知らせる。

 一方、札幌駅東コンコース北口にも受付窓口を設置。参画するJR北海道が場所を提供した。手荷物は同駅―新千歳空港間を道路輸送とし、中部空港まで預かる。

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