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名鉄 運転士用タブレット端末を順次導入 専用時刻表を電子化

2023.08.16
㊧タブレット端末を用いた運転イメージ㊨運転士業務用アプリの画面イメージ(名古屋鉄道提供)

 名古屋鉄道はあす17日から、運転士業務用アプリを搭載したタブレット端末約500台を本年度中に順次導入する。対象は築港線を除く全線。アプリは同社グループのメイテツコムと共同開発した。運転士の業務を支援することで、輸送障害時の対応力と案内サービスの向上を図る。

 運転士用時刻表は従来の紙製を廃止し、端末にデータを配信して電子化。輸送障害時でも迅速な案内や対応を実現するとともに、ダイヤ改正作業の省力化や省資源化につなげる。

 また、既存の車掌用タブレット端末に搭載している情報共有アプリを運転士用端末にも導入。運転士自身が現場の写真や動画を撮影して即座に社内で共有できるようになり、ワンマン列車でも異常時の情報共有の迅速化、正確性の向上を図る。このほか、音声翻訳アプリや筆談アプリなども搭載してサービス向上に役立てる。

 今後は、GPS(衛星利用測位システム)を活用した運転士支援機能や情報伝達機能などを順次開発、搭載する。今回の導入に合わせ、既存の車掌用タブレット端末を全線に導入拡大し、紙製の車掌用時刻表も電子化する。

タブレット端末を用いた運転イメージ

運転士業務用アプリの画面イメージ

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