名鉄 24年3月16日に運賃改定
名古屋鉄道は1日、国土交通大臣に申請していた鉄軌道旅客運賃の改定申請が認可されたと発表した。2024年3月16日に運賃改定を実施する。改定は消費税率変更時を除き1995年以来。改定日に特定運賃の設定、特別車両料金の変更、「精神障がい者割引」の導入も併せて行う。
運賃改定は、テレワークなどの新常態の定着や、電力料金、資材価格の高騰による経費増加を背景に、安全・安心・安定輸送の確保に必要な設備の更新や、社会環境の変化に合わせた投資に必要な不足費用の一部を補うため。通学定期は家計負担に配慮して据え置く。
初乗り運賃は180円(現行170円)となる。改定率は、普通運賃10・5%、通勤定期11・6%、合計10・0%。普通運賃で利用の多い7㌔までの区間は改定率を抑える。定期の割引率は、通勤44・6%(現行45・1%)、通学84・3%(82・2%)。
また、名古屋本線の一部区間に設定している暫定運賃は、対象区間や設定額を見直し、国交省中部運輸局に特定運賃設定の届け出を行った。特定運賃は普通運賃4区間、通勤定期9区間に設定。例えば、現行380円の名鉄名古屋―名鉄一宮間は、改定後460円のところ、特定運賃で400円とする。一部区間の特定運賃は廃止する。
特別車両料金の変更も同運輸局に届け出た。現行360円を、基本料金450円、車内精算料金500円とする。一方で、閑散時間帯割引料金を設定。中部国際空港発着を除く乗車駅基準で平日9~16時台と土休日終日を対象に、「名鉄ネット予約サービス」で購入すると300円で利用できる。
このほか、新たに「精神障がい者割引」を全線で導入する。「精神障がい者保健福祉手帳」保有者が単独で片道100㌔超の区間を利用する場合、普通乗車券を5割引きとする。同手帳1級の保有者は介護者同行で両者ともに普通乗車券、回数乗車券、定期乗車券が営業キロに関係なく5割引きになる。
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