24年3月期決算 名古屋鉄道
需要回復で3期連続増収【名古屋鉄道】
レジャー・サービス事業や交通事業で想定を上回る移動需要の回復があり、3期連続の増収に。各利益も順調に伸ばした。次期は、事業統合を行う運送事業の大幅増収や鉄道の運賃改定効果で増収増益を見込む。
交通事業は、輸送人員の増加やタクシー事業の黒字化を受け、売上高1465億8200万円(前期比10・6%増)、セグメント利益129億8000万円(181・3%増)。単体の鉄軌道輸送人員は定期3・1%増、定期外11・5%増、合計5・8%増。旅客運輸収入は定期3・8%増、定期外15・0%増、合計9・9%増。
運送事業は、人件費や燃料費の増加が大きく影響し、売上高1383億800万円(1・0%増)、セグメント利益17億9200万円(47・3%減)。不動産事業は、高価格帯の分譲マンション販売が寄与して、売上高1079億600万円(11・6%増)、セグメント利益159億6700万円(15・5%増)。
レジャー・サービス事業は、観光需要の回復で収支が改善して黒字転換を果たし、売上高987億7200万円(21・9%増)、セグメント利益26億7100万円(前期は3億7500万円の赤字)。流通事業は、百貨店業などで増収だったものの、輸入車販売業の収支悪化で赤字幅が拡大し、売上高666億7600万円(0・6%増)、セグメント損失26億9700万円(2億2100万円悪化)。
航空関連サービス事業は、受注増の一方で業務委託料や人件費が増加し、売上高262億7800万円(2・7%増)、セグメント利益10億8700万円(19・2%減)。その他の事業は、設備工事やシステム関連の受注増で売上高563億8300万円(12・6%増)、セグメント 利益32億9900万円(25・9%増)。
期末配当は当初予想の1株当たり25円を2・5円増の27・5円とし、次期も2・5円増配の30円を見込む。
次期の業績予想は売上高6750億円(12・3%増)、営業利益400億円(15・1%増)、経常利益405億円(7・9%増)、当期純利益280億円(14・8%増)。
=10日発表=
【名古屋鉄道(連結)】10日
売 上 高601,121( 9.0)
営業利益34,750( 52.9)
経常利益37,544( 42.4)
当期純利益24,400( 29.4)
単位百万円、カッコ内増減%
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