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名鉄 24年3月運賃改定を申請

2023.06.06

 名古屋鉄道は5月26日、国土交通大臣に鉄軌道旅客運賃の変更認可申請を行った。平均改定率10・0%、改定時期は来年3月を予定。値上げは消費税率変更時を除き約29年ぶり。

 コロナ禍で通勤利用者が減少し、以前の水準へ回復が見込めないことに加え、電力料金や資材価格の高騰による経費増加の懸念があることから値上げを行う。

 普通運賃のうち、初乗りは10円増の180円とし、利用の多い7㌔までの区間は改定率を抑える。また、名古屋本線の一部区間に設定している暫定運賃は、対象区間や設定額を見直して認可後に特定運賃の届け出を行う。一部駅発着の特定運賃は廃止する。

 通勤定期の改定率は11・6%。通学定期は家計負担に配慮して運賃を据え置く。同社によると、この結果、通勤・通学定期の割引率は東京地下鉄(東京メトロ)を除く大手民鉄15社で最も高くなる。

 このほか、認可後に特別車両料金の改定の届け出を行う。基本料金を90円増の450円とする一方、閑散時間帯割引300円、車内精算500円の各料金を新設。閑散時間帯割引は、中部国際空港駅発着を除く乗車駅基準で平日9~16時台と土休日終日の利用で「名鉄ネット予約サービス」購入が対象。

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