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名鉄 東岡崎駅南口商業施設工事に着手 24年春開業予定

2023.05.26
㊤デザインパネルでリズム感を生み出す外観(イメージ)㊦天井の木質ルーバーで律動的な空間を演出する内部空間(1階イメージ)=名古屋鉄道提供=

 周辺居住者と駅利用者に照準

 名古屋鉄道は17日、名古屋本線東岡崎駅の北口と南口の周辺で進めている再開発計画のうち、南口直結の商業施設について工事に着手した。愛知県西三河地区のターミナル駅である同駅の南口周辺は主に居住エリアになっており、住宅や閑静な街並みが広がる。商業施設は周辺居住者と駅利用者をターゲットに、毎日の暮らしの中に溶け込み、気軽に立ち寄ってもらえる施設とする。店舗は、食物販、物販、飲食、サービスなど約15テナント(予定)。2024年春に開業する予定。

 

 商業施設は鉄骨造り3階建て、延べ床面積約3000平方㍍。コンセプトは、再開発計画の全体コンセプト「SWING HIGAOKA」と連動し、立ち寄るという意味を持たせた「Swing-by Higaoka Life」。「ヒガオカ(東岡崎)暮らし」を補完し、支えになるような毎日の生活の豊かさを増幅させることを目指す。名称は検討中。

 外観は、周辺環境になじむ落ち着いた色彩のデザインパネルを使用。複数色を組み合わせて全体にリズム感を生み出す。

 内装デザインは、天井の木質ルーバーをフロアごとに変化をつけて設置し、律動的な空間として温かみを演出。南面から自然光を採り入れて、ゆったりと広がりのある内部空間をつくる。

 施設内の動線計画では、中央部にエスカレーターを設置するとともに、店舗ファサードを個性が際立つデザインとして、各フロアを巡る楽しさを訴求した。

 さらに、周辺地域との動線計画では同県岡崎市と連携。徳川家康の産土神(うぶすながみ)として有名な六所神社の参道に向けて、駅、施設との動線整備を進め、歩いて楽しめる空間を創出する。

 同駅北口エリアの開発(鉄骨造り8階建て、延べ床面積約1万3000平方㍍)については、27年度内の着工、29年度内の竣工(しゅんこう)を目指している。

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