交通新聞社 電子版

指定席 阪急交通社・永里謙汰氏

2024.02.22
永里 謙汰さん

 若手目線で魅力ある商品づくりに取り組む阪急交通社東日本営業本部メディア営業一部国内営業二課三係社員

 永里 謙汰(ながさと・けんた)さん 

 

 主に国内ツアーの造成に携わり、これまで手掛けた本数は約15コースに上る。同期の中でも数多く、「若手に任せる」という社風に応えるフレッシュマンだ。

 担当エリアは北陸・中部。今年の初めに募集を始めた会員向けのツアーでは、仕入れ先と調整する中で知った素材「観桜遊覧船」を東京発着のツアーに初めて組み込むなど、オリジナリティーを発揮した。予約状況も上々だったという。

 「学生時代、地元で新聞の折り込み広告でよく目にした」という同社ツアーに思いをはせた。アルバイト→旅行→アルバイト→旅行の生活を送り、「唯一の趣味が旅行」とも。そんなに好きな旅行が仕事になったら嫌いになるのでは、との外野の心配をよそに、「今(ツアー造成が)楽しくてしょうがないんです」と言い切る。その姿を前に、上司も「ホンモノ」と評する。

 北陸エリアでは3月16日に北陸新幹線の敦賀延伸開業を迎える。「3県を周遊でき、よりワイドな観光ができるようになります。ツアー中、中日を設け、現地の二次交通(はぴバス)と連携していくことなども考えています」と地域活性化への意識も高い。

 終始、温厚な語り口ながら、懸念される能登半島地震の影響に触れると、「これまでのツアー造成でお世話になった宿泊施設が被災されています。復興時、全力で私たち(旅行業界)ができるお手伝い(送客)に努めたい」と熱い思いを語る。

 「被災者の心の傷は大きいでしょう。ボランティアにも参加したいですね。現地でお話を伺いながら、より魅力的な商品づくりに努めていきたい」

(大石 淳記者)

 略歴 昨年4月阪急交通社入社。鹿児島県出身。23歳。

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