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東急・JR四国 「THE ROYAL EXPRESS~SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN~」出発式

2024.01.30
テープカットする池田知事(前列右から2人目)、真鍋会長(同右端)、堀江社長(後列左から2人目)、西牧社長(同3人目)、篠部本部長(同左端)ら

 全6回分が完売

 東急とJR四国は26日から、東急の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」(ロイヤルEXP)を使用した「THE ROYAL EXPRESS~SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN~」(ザ・ロイヤルエクスプレス 四国・瀬戸内クルーズトレイン)の運転を開始した。両社とJR貨物、JR西日本の協力によるプロジェクトで、通常は伊豆エリアを走るロイヤルEXPの四国での運転は初。3月4日までの期間中、3泊4日の行程で6回運転される。

 同トレインの運転は、四国・瀬戸内エリアの観光振興、地域活性化が狙い。ツアーは岡山を起終点とした3泊4日コースで、列車乗車区間は、岡山―高松―琴平間(1日目)、多度津―松山間(2日目)、松山―伊予西条―今治間(3日目)、今治―高松間(4日目)。

 車内では、沿線地域の4人の料理人によるこだわりの昼食が日替わりで提供され、高級旅館に宿泊。行程中では専用バス(両備グループ運行)や貸切クルーズ船(同運航)も利用する。1回当たり募集人員は15組30人。旅行代金は96万円から。全6回分が完売している。

 同日は、高松市のJR四国本社で西牧世博同社社長と堀江正博東急社長が記者会見し、堀江社長は「四国・瀬戸内エリアの魅力あふれる素材を組み合わせ、(協力先の)各社をはじめ地域の皆さまと力を合わせ、魅力ある旅の舞台を用意できた。ロイヤルEXPをきっかけに、より多くの方に四国・瀬戸内の素晴らしさを知っていただくお手伝いができれば」とあいさつ。ニーズがあり関係者間の調整が整えば、来年以降も四国で同時期に運転したい意向を示した。

 西牧社長は「瀬戸内エリアの観光資源を生かした四国初のクルーズトレインを運転すること、多くのお客さまにご乗車いただくことに喜びを感じるとともに、関係者に感謝申し上げる。新たな四国の魅力やニーズを発見できることに期待感を持っている」と述べた。

 続いて、高松駅9番線ホームで出発セレモニーが開催され、両社長と篠部武嗣JR貨物取締役兼常務執行役員・経営統括本部長、来賓の池田豊人香川県知事、岸本憲彦愛媛県参与、真鍋精志せとうち観光推進機構会長、岡野まさ子国土交通省官房審議官らが出席。

 主催者を代表し、堀江社長は「(伊豆や北海道で)培ってきたノウハウを生かし、旅の舞台を地域の方と共につくり、JR四国をはじめとした鉄道会社との連携の下、四国・瀬戸内エリアの魅力発信に寄与できることを大変な喜びと感じている」とあいさつ。池田知事、岸本参与、真鍋会長、岡野審議官が祝辞を述べた。

 この後、関係者によるテープカットが行われ、列車は佐々木龍次駅長の出発合図で一路、琴平へと滑り出した。

 琴平駅では、片岡英樹香川県琴平町長をはじめ同町や観光協会関係者が歓迎し、観光パンフレットや菓子を配布した。

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