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西武 東急電鉄・小田急「サステナ」車両譲受

2023.09.28
サステナ車両として導入する㊤東急電鉄9000系と㊦小田急電鉄8000形(西武鉄道、小田急電鉄提供)

 西武鉄道は26日、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」について、東急電鉄、小田急電鉄と連携することで合意したと発表した。2024年度から29年度にかけて、東急9000系と小田急8000形計約100両を譲り受ける。サステナ車両導入と車両新造により、30年度までに車両のVVVF化100%達成を目指す。各社が連携してSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を加速する。

 サステナ車両は、西武が他社から譲受するVVVFインバーター制御車両など環境負荷の少ない車両の同社独自の呼称。昨年5月に導入方針が公表されていた。

 今回、小田急8000形(6両編成)を24年度から順次国分寺線に、東急9000系(大井町線5両編成)を4両編成化して25年度以降順次、多摩川線、多摩湖線、西武秩父線、狭山線に導入する。車両数の内訳と譲受額は非公表。

 VVVF車両は、直流モーター車に比べて使用電力量を約50%削減できる。サステナ車両100両を導入して置き換えた場合、二酸化炭素(CO2)排出量を年間約5700㌧(約2000世帯の年間排出量に相当)削減。新造・廃棄にかかるCO2も、新造で約9400㌧、廃棄で約70㌧削減できる計算となる。

 西武では「両社の多大なる協力で資源の廃棄を減らし、自然環境への負荷を軽減する取り組みを実現できた」としており、新造車両とサステナ車両を組み合わせ、車両の省エネルギー化をスピード感を持って推進するとともに、両社との技術連携を深め、よりサステナブルな輸送サービスを提供していく。

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