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東急電鉄 「クレジットカードのタッチ機能」「QRコード」の乗車サービスで実証実験 30日から田園都市線で

2023.08.23
㊤「Q SKIP」対応の自動改札機と㊦ロゴ(東急電鉄提供)

 東急電鉄と東急、三井住友カード(東京都江東区)、ジェーシービー(同港区)、日本信号(同千代田区)、QUADRAC(クアドラック、同港区)の6社は21日、東急電鉄田園都市線で30日から「クレジットカードのタッチ機能」「QRコード」を活用した乗車サービスの実証実験を実施すると発表した。事前に会員登録してデジタルチケットを購入する方式。2024年春までに東急線全駅(一部を除く)に拡大する。

 沿線在住者、来街者にスピード感を持って多様な乗車サービスを提供することが目的。デジタルチケットサービスは「Q SKIP(キュースキップ)」と命名。「いつでも どこでも おトクに」サービスを受けられる特色から、利用者にスキップするように東急線沿線を楽しんでほしいとの思いを込めた。

 同サービスのウェブサイトは30日3時にオープン。利用する場合は、サイトから会員登録してチケットを購入し、利用当日に画面でクレカまたはQRコードを選び、対応改札機(田園都市線全駅に設置)の読み取り部にタッチして入出場を行う。

 クレカのタッチ機能利用の改札機通過サービスは、三井住友カードの公共交通向けソリューション「stera transit(ステラトランジット)」導入で実現した。対応ブランドはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover。Mastercardはタッチ乗車非対応。

 販売するデジタルチケットは「田園都市線・世田谷線ワンデーパス」「田園都市線・世田谷線・東急バスワンデーパス」「世田谷線散策きっぷ」の3種類。今冬以降、「東急線ワンデーパス」など既存企画乗車券や乗車券と沿線施設の連携サービスを、24年度に有料座席指定サービス「Q SEAT」の座席指定券をそれぞれ追加する予定。

 改札機については冬に東横線などにも拡大し、24年春にこどもの国線にも設置予定。東急新横浜線は今冬に新綱島駅、24年度内に新横浜駅に設置。世田谷線は24年春に、車両または改札窓口に読み取り機器設置を予定する。

 クレカのタッチ決済を活用した後払いの乗車サービスについては、24年春以降の実施を検討している。首都圏の大手民鉄では、東京地下鉄(東京メトロ)も24年度中にクレカのタッチ決済などを活用した実証実験を開始する方針。

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