指定席 日本民営鉄道協会・新田浩明氏
鉄道事業者相互の人材受け入れスキーム「民鉄キャリアトレイン」の拡大に取り組む日本民営鉄道協会労務部(東武鉄道派遣)
新田 浩明氏 (しんでん ひろあき)
東京急行電鉄(現・東急)が旗振り役となり、2018年に大手民鉄間で立ち上げた民鉄キャリアトレイン。結婚や介護、配偶者の転勤などに伴い、勤務場所の都合で退社せざるを得ない社員を、他の鉄道会社で受け入れるスキームだ。
この仕組みを、日本民営鉄道協会と各地方鉄道協会の加盟会社78社に拡大。「普段から各社や地方鉄道協会と連絡を取っている団体なので、個々の会社間であまり縁がなくても間をつなぐことができる」と協会が関わる利点を示す。
22年に東武鉄道から民鉄協に派遣となり、安全衛生ポスターの製作などに携わっていたが、昨年夏に現在のポジションに。労務部では、民鉄各社が抱える人材確保問題について検討を始めており、着目したのが民鉄キャリアトレインだった。
転居を伴うライフイベント発生が前提のため、利用実績は多くはないが、「民鉄は地域に根差した産業で、鉄道輸送に欠かせない技能や経験を持つ人が多い。この業界で働きたいと思っている方が働き続けられる環境を各社で連携して整えたい。それが働く人の確保にもつながる」と語る。
今年1月の拡大を前に説明会を開催。その後、部署のメンバー5人で手分けして、関係する172社に電話をかけ、各社の理解促進に努めた。参加を検討中のところもあり、参加会社はさらに増える見込みだ。
拡大の発表は業界内だけでなく、外部へのアピールでもある。「就職活動などで民鉄業界に少しでも興味を持ってほしい。介護などでいざ転居が発生しても、対応できる仕組みがあると知り、安心してこの業界で働くきっかけとなってもらえれば」
(鴻田 恭子記者)
略歴 2016年東武鉄道入社。駅、車掌、運転士を経験後、鉄道事業本部運輸部(ダイヤ作成担当)、人事部(労務担当)などを経て22年10月から現職。埼玉県入間市出身。30歳。
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