連載 北陸新幹線金沢-敦賀間 工夫凝らした建設工事 鉄道・運輸機構 ⑦業務効率化、組織の垣根を越えた連携
JR、民鉄から技術者出向
専門性生かし最盛期乗り切る
北陸新幹線金沢―敦賀間の延伸工事では、ICT(情報通信技術)の活用による業務効率化や、不足する職員を業界内外の人材でカバーする取り組みも進められた。
新幹線車両の走行前に、完成した設備の出来栄えや整備状態、各種基準との照合などを確認する「地上監査・検査」では、3Dレーザーによる建築限界測定を初めて本格的に実施した。
建築限界測定車で矢羽根に支障物が当たらないかを確認していく従来の手法では、走らせるためのダイヤや車両の羽根の位置の調整などに苦労するケースがある。
3Dレーザーではダイヤ調整が不要になり、測定に要する人員が半数程度で済むようになった。業務の効率化に大きく貢献し、今後は整備が進む北海道新幹線(新函館北斗―札幌間)での活用も検討する。
金沢―敦賀間では、組織の垣根を越え、鉄道業界全体で連携を深めて取り組みを深度化した。北海道新幹線、相鉄・東急直通線などとの業務が重なり、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の職員不足が問題となる中で、JR、民鉄各社から技術者が同機構に出向。北陸新幹線を担当する出向者は、高架化工事やレール敷設、駅舎・車両基地の機械設備など、専門性を生かした技術的な業務を担い、最盛期の業務を乗り切った。
また、輸送面では新幹線とライバル関係にある航空業界ともタッグを組み、日本航空、全日本空輸からの出向者は、同区間の工事の様子をSNSなどでPRする広報業務などを担当した。
出向者は最大で70人規模となり、これまでの新幹線整備とは一線を画す幅広いスクラムで、プロジェクトを推進している。(おわり)
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