西武 小田急からの「サステナ車両」のデザインと車両形式を発表
市松模様で「永遠」表す 24年度末、国分寺線に登場
西武鉄道は、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」のうち、小田急電鉄から譲受した車両のデザインと形式を決定した。「8000系」(1編成6両)として本年度末から、国分寺線で1編成の運転を開始し、最終的には約40両を導入する予定。
サステナ車両は、他社から譲受したVVVFインバーター制御車両を、西武独自の呼称として定義している。VVVF車両は、直流モーター車に比べて使用電力量を約50%削減できる。
本年度から2029年度にかけて、小田急8000形と東急電鉄9000系を計約100両譲受。サステナ車両導入と車両新造により、30年度までに車両のVVVF化100%達成を目指す。各社が連携してSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を加速する。
西武では、サステナ車両の導入に当たり、車両の整備・点検、管理などに携わる社員から、サステナビリティーを重視しつつ、「西武らしさ」「地域との共生」「環境負荷低減」をアプローチできるデザインを募集。38人から全75作品の応募があった。
検討の結果、小田急から受領した車両のデザインについては、コーポレートカラーのブルーとグリーンをベースに、「永遠」や「発展」「繁栄」を表す市松模様にアレンジしたデザインを採用する。入社3年目の若手社員が発案した。
車両形式は、小田急の8000形であることを踏まえ「8000系」に決定した。
このほか、同車両のデザインを検討している風景や改修工事の様子をまとめた動画を、同社公式ユーチューブチャンネルで公開している。
一方、東急9000系(大井町線5両編成)については、4両編成化して25年度以降順次、多摩川線、多摩湖線、西武秩父線、狭山線に導入する予定。
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