日本鉄道施設協会 「2023年度(第38回)総合技術講演会」 建造物検査部門 交通新聞社賞
交通新聞社賞【建造物検査】
鉄道沿線に位置する大規模岩盤斜面の維持管理
JR東日本新潟支社新潟土木設備技術センター
滝澤和慶
磐越西線本尊岩地区は落石、岩盤崩落を繰り返している大規模岩盤斜面。これまでさまざまな対策や調査点検が実施されているが、列車の安全運行体制を構築するためには、安定性の低い岩塊の変位、崩壊時の線路への影響を明らかにする必要があった。
当該地区全域に対して航空レーザー測量を行い、監視対象岩塊として岩盤崩壊の可能性のある地形要素を持つ領域17カ所を抽出して、発生源、落下域、到達域における危険度と防護性能を総合評価した。
列車の安全確保のための落石防護網、落石止さく、アンカー付き落石防護擁壁などのハード対策、落石検知センサー設置、時速45㌔の徐行運転のソフト対策を施しているが、監視対象箇所の岩塊が崩壊するタイミング、崩壊に対する既存設備の防護性能についての検証が必要だった。
岩塊の変位計測、岩塊の落石シミュレーション、既設防護工の耐力評価を行った。また、風穴調査、エアトレーサー試験を行い、垂直方向の変位が水平方向と比べて少ないことから、大規模岩盤崩壊の崩壊形態は転倒型(トップリング型)の変状形態をしていると推定した。
ソフト対策として検知体制と運転規制を強化することにした。転倒型による崩壊では岩体背面上部の開口クラックに顕著な変位が現れるため、計測監視と変位解析が重要になる。大規模岩盤崩壊が懸念される範囲には3Dゲージを増設した。斜面の変位機構を明らかにして、適切な変位計測と検査体制を継続していく。
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