JR東日本 3月16日デビュー 山形新幹線新型車両「E8系」試乗会
宇都宮-福島間 最高時速300㌔を実現
東京-山形間 2時間22分で結ぶ
JR東日本は7、8日、今月16日にデビューする山形新幹線新型車両「E8系」について報道関係者など向けに上野―郡山間で試乗会を実施した。宇都宮─郡山間では最高時速300㌔を実現する速度感と、全車両に導入されたフルアクティブサスペンションによる乗り心地の向上をひと足早く体感した。
7日の試乗会では、上野駅を14時34分に発車すると、同社の深澤祐二社長からのあいさつとして「宇都宮―福島間の最高速度が時速275㌔から300㌔にアップし、最大4分短縮。東京―山形間を2時間22分、東京―新庄間を3時間7分で運行する。本日の試乗会は短い時間とはなるが、一足先に新型車両の乗り心地を体感いただき、ご感想を頂戴したい。E8系デビューに際して、ご尽力いただいた全ての皆さまに心より感謝を申し上げる」とのメッセージが車内放送された。
宇都宮を過ぎて、最高時速が約300㌔に到達してもなお、揺れや騒音は軽減された乗り心地が続いていた。名峰・那須岳や田畑などを駆け抜ける車窓を眺めながら、郡山には15時36分に到着した。
同車両は「豊かな風土と心を編む列車」をデザインコンセプトに、地域に根差した同新幹線の伝統やイメージを継承。山形の風土と乗客の心を結び付けるカラーデザインとした。先頭長は、1999年12月に同線に導入された従来のE3系よりも3㍍長い9㍍。空力解析により最適化されたアローライン形状を採用し、トンネル突入時の微気圧波の騒音軽減、乗り心地の向上につなげている。
また、スーツケース対応の大型荷物スペースを全車両に完備。各座席のひじ掛け下に電源コンセントを設けているほか、背面テーブルも大型化されている。くつろぐも良し、ノートパソコンを置いても余裕のあるテーブルを備え、快適な執務空間としても機能する同車両内で、参加者らは思い思いの時を過ごしていた。
6日は、山形―新庄間、山形―米沢間でも関係者向け試乗会が行われた。
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