交通新聞社 電子版

墨滴 7月3日付

2024.07.03

 19日に東京ドームで開幕する第95回都市対抗野球大会に、15年連続で出場するJR東日本(東京都)。前日の18日付で予定している特集の取材で先日、千葉県柏市にあるJR東日本野球部柏野球場を訪れた▼15年前に完成した球場は、東京ドームと同じ両翼100㍍、中堅122㍍の堂々たるサイズ。6年前にできた選手名表示ボードなど、充実した設備を誇る。東京ドームとは違って、青々とした天然芝が雨にぬれて光っていた▼この日予定されていたオープン戦は雨天中止。選手は、午前中は全体練習、午後は個人練習で汗を流していた。明るく礼儀正しい選手たちにこちらも声援を送りたくなる。室内練習場では、長距離砲として期待がかかる新人の髙橋隆慶選手が、志願してノックを受けていた▼選手が生活する合宿所も案内してもらった。食堂では毎日30~40人分の食事を用意する。居室は1人部屋で、来客用の部屋は現在、補強選手が使用中。寝食を共にすることでチームワークも確実に上がるだろう▼本大会出場を決めてから約1カ月。「本番で悔しい思いをするより、この1カ月苦しい思いをして準備しよう。一日一日の積み重ねが試合に集約される」と濵岡武明監督。前回大会のベスト4以上の成績をと選手たちの士気も高まる。JR東日本は20日第3試合(18時開始予定)で西濃運輸(大垣市)と対戦する。

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