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京王 社長に都村取締役

2022.05.09
会見する紅村社長(左)と都村取締役

 京王電鉄は2日の取締役会で、6月29日付で紅村康代表取締役社長・社長執行役員が代表取締役会長に就任し、後任に都村智史取締役・常務執行役員・経営統括本部長が昇任する人事を内定した。永田正代表取締役会長は相談役に就く。同日に開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式決定する。

 紅村社長と都村取締役は2日に国土交通省内で会見した。紅村社長は都村取締役について、「これまで当社グループ事業の統括部門を経験し、グループ会社への出向などで経営感覚を磨いている。当社最年少の取締役だが、課題解決の実績や危機的状況発生時の対応力に秀でており、偏りなく柔軟に物事を考える能力が高い。コロナ禍において先行き不透明な経営環境で会社のかじ取りを任せられる人物だ」と説明した。

 都村取締役は「当社グループは創業以来の危機にあり、大きな変革を迫られている。鉄道会社の立脚点は、あくまで沿線地盤、生活者のライフスタイルをけん引する存在であることだと思う。コロナ禍で生活様式が変化しているが、原点に立ち返り、歴史的に担ってきた役割、責任を果たしたい。創業以来培ってきた安心、安全、信頼という価値観を大切にし、お客さまの生活を支える存在として、危機をチャンスと捉え、変革に挑戦していきたい」と語った。

 ◇都村 智史(つむら・さとし)氏略歴 1988年3月上智大学文学部卒業後、同年4月京王帝都電鉄(現京王電鉄)入社。総合企画本部沿線価値創造部長、リビタ代表取締役社長、京王電鉄取締役・経営統括本部グループ事業部長、執行役員・経営統括本部経営企画部長を経て昨年6月から現職。神奈川県出身。57歳。

会見する紅村社長(左)と都村取締役

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