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東京メトロ 鉄道車両のCBM実現へ データ分析手法に関する共同研究の覚書締結

2024.07.29

 東京地下鉄(東京メトロ)と、総合マネジメントコンサルティングファームのアビームコンサルティング(東京都中央区)は、鉄道車両の状態基準保全(CBM)の実現を目的に、データ分析手法に関する共同研究を推進する覚書を締結した。締結は10日付。

 東京メトロでは、グループ中期経営計画「東京メトロプラン2024」で「構造変革・新たな飛躍」を掲げ、重点戦略・施策として「設備・業務のスリム化や新技術の活用等によるコスト構造改革」「新技術の導入とDXによる鉄道オペレーションの進化」を展開。設備状態データを対象とした機械学習や、ビッグデータ分析技術の開発に取り組んでいる。

 一方、アビームコンサルティングは、データやアナリティクス、AI(人工知能)を活用して、さまざまな企業・組織の業務効率化や生産性向上、データ起点のビジネス拡大を支援している。

 交通・運輸の領域でも長年にわたりサービスを提供。特に、昨今の課題となっている設備の老朽化や人材不足といった社会課題を解決する新たなビジネスモデルの構築支援などを通じて、持続可能な社会の実現に貢献している。

 共同研究では、鉄道車両のCBMの実現を目指して、車両関連の状態データ分析手法と、同手法を活用して運用するためのシステム基盤構成を、両社が保有するアセットを掛け合わせて検討する。

 データに基づく新たな保全体系の構築に向けた技術と知見を獲得することで、安全・安定輸送のさらなるレベルアップを図り、将来のエンジニア減少を見据えた保全業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進める。

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