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東京メトロ 切り替え工事前の南砂町駅を報道公開

2024.05.09
線路切り替え後に使用を開始する新ホーム

 東京地下鉄(東京メトロ)は7日、今週末の11、12日に第1回の線路切り替え工事を行う東西線南砂町駅構内を報道公開した。

 同駅では、同線の輸送力を増強するため大規模な改良工事を実施。地下2階の島式ホーム1面2線を2面3線に増設して、ホーム上の混雑を緩和し、列車の遅延を防止。安全性・利便性の向上を図る。

 現在は、朝ラッシュ時などに上り列車が同駅を発車しないと次の列車がホームに入れず、駅間での停車が発生してしまうが、完成後は前の列車が同駅に停車中でも次の列車がホームに入ることができ、交互発着が可能になる。併せて、改札口を現在の東西2カ所から地下1階コンコースの1カ所に集約する。

 工事は2012年に着手。当初の完成予定は27年度だったが、工事の遅れによりスケジュールを精査している。線路の切り替えは計3回実施し、駅部を拡幅して現ホーム南側に新ホームを設ける。

 今回の工事範囲は駅部を含む約670㍍で、中野方面行きの線路を切り替え、新ホームの使用を開始。現ホームと新ホームは幅約3㍍の渡り通路3カ所でつなぐ。両ホーム間にある現在の中野方面行き線路は使用休止する。既存の改札機、券売機などは今回の切り替えに伴い地下1階に移設。地上出入り口の場所も変更となる。

 工事に伴い、同線は11、12日とも東陽町―西葛西間を終日運休。一部区間で運転本数を減らし、中野方は東陽町で、西船橋方は葛西で折り返し運転を行う。葛西―西葛西間は両駅間の折り返し運転となる。

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