JR西日本・南海 関西空港駅「ユーザデバイス操作型AI案内システム 」共同実証実験始まる
JR西日本と南海電気鉄道は11日から、共通使用駅の関西空港駅で「ユーザデバイス操作型AI案内システム」の共同実証実験をスタートした。3月27日まで。
同システムは、スマートフォンでQRコードを読み込むことにより、利用者自身のスマホ上で乗り換えや駅構内に関する質問を入力し、AI(人工知能)案内システムから情報提供を受けられる。製造元はJR西日本テクシア。両社では「システムにより、関西・西日本の玄関口として、より安全・安心・快適な駅環境を提供していくことを目指す」としている。
同駅は、JR西日本の関西空港線と南海電鉄の空港線が乗り入れている。昨年11月の同駅の乗降客数は、コロナ禍前の2019年同月の実績を上回っている。
今回の実証実験では、同駅改札内(JR)と改札外(南海)にシステムを設置。システムの台の剣の柄(つか)を握ったり、招き猫をなでたりするとQRコードが表示され、これをスマホで読み込んで操作する。
入力内容に応じて、AIアシスタントから文字と発話を通して案内するほか、スマホの画面で文字やマップの案内を見ることも可能。各自のスマホを使用するため、システム前で混雑することなく、快適に利用できる。
質問は、日、英、中、韓など16カ国語以上で入力可能。回答は日本語、英語のみ。案内項目は、乗換案内、駅構内や駅周辺の案内、ICカードに関する情報など。文章で案内できない内容やより詳細な情報は、ウェブサイトへの遷移により提供する。
また、同駅窓口までの並ぶ場所には、システムに表示されるQRコード入りのポスターを掲出。スマホで読み込めば同様の案内システムを利用でき、並んでいる間に困りごとの解決を図れる。JR関西空港駅では、QRコードポスター型AI案内システムについて、実証実験期間以降も継続実施を予定する。
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