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羽田みらい開発 大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」グランドオープン

2023.11.20
テープカットする天野社長(右端)、斉藤大臣(左から3人目)、小池知事(同4人目)ら

 京浜急行電鉄空港線・東京モノレール天空橋駅直結の大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」(羽田イノベーションシティ、略称=HICity〈エイチ・アイ・シティ〉)が16日、グランドオープンした。鹿島建設を中心に、京浜急行電鉄、JR東日本、東京モノレールなど9社が出資する事業会社「羽田みらい開発」が、羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第1期事業)として開発を進めてきたもので、一部エリアは2020年7月に先行開業している。

 HICityは、羽田みらい開発と東京都大田区の官民連携で、羽田空港の移転拡張に伴う跡地の一部を開発したエリア。第1ゾーン整備事業(第1期事業)では、羽田空港に隣接する面積約5・9㌶の敷地に地上11階・地下1階建て(延べ床面積13万1000平方㍍)の建物を整備した。

 敷地内には、研究開発施設・オフィス、先端医療センター、イベントホール、宿泊施設、日本文化体験施設、飲食施設などが集まり、「先端」と「文化」の境界を越えた交流を誘発することで、日本初のスマートエアポートシティとして、新たな価値創造を実現していく。

 今回新たにオープンしたゾーンA、B、Cのうち、ゾーンAには次世代医療・研究の拠点施設「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」(地下1階―地上4階)、JR東日本グループの日本ホテルが運営する「ホテルメトロポリタン 羽田」(5~10階)が入居。

 ゾーンBには研究開発施設とオフィス、ゾーンCには日本空港ビルデングが羽田空港の課題解決に異業種連携で取り組む研究開発拠点「terminal.0 HANEDA」(来年1月末開業予定)がそれぞれ入る。

 同日は、ゾーンBで記念式典が行われ、山口皓章羽田みらい開発社長、鈴木晶雅大田区長、天野裕正鹿島建設社長、川俣幸宏京浜急行電鉄社長、喜㔟陽一JR東日本副社長・マーケティング本部長、照井英之東京モノレール社長、来賓の斉藤鉄夫国土交通大臣、小池百合子東京都知事ら関係者が出席。

 山口社長は「日本の未来をつくることにこれからも挑戦していきたい」とあいさつ。斉藤大臣が「未来志向の新たな街の誕生を大いに歓迎する」、小池知事が「東京の可能性を高め、サステナブルな未来を引き寄せることを確信している」とそれぞれ祝辞を述べた。続いてテープカットが行われ、新施設の門出を祝った。

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