交通新聞社 電子版

墨滴 3月26日付

2024.03.26

 暖冬予報から打って変わって、3月に入ってから寒の戻りが続いた。ロウバイや梅は例年より開花が早かったが、桜は開花予想が発表されるたび日付が後ろ倒しされ、23日にようやく高知からソメイヨシノの開花の報が届いた▼各地の桜の開花は標本木で5、6輪が開いた状態となった日を言うが、高知の場合は標本木が高知城にあり、22日に2輪ほど、翌23日14時も4輪ほどで宣言を見送り、16時に宣言が出されている▼東京は当初、民間の気象予報会社などの予想で開花は先週半ばごろとされていた。実際には24日時点では宣言は出ず、週末に桜まつりが行われた舎人公園などでは、ほぼつぼみの状態だったという▼先日、京浜急行電鉄がタイアップする横浜市の大岡川沿いの桜まつりの記事を書いたが、こちらもスタートは22日から。現地の発信ではソメイヨシノはまだつぼみとのことだが、4月7日までと期間が長いので、この間に満開を迎えてくれるだろう▼ちなみに、開花宣言はあくまで標本木での確認。24日に近所の桜の木を見たところ、日当たりのいい上の方で3輪ほど咲いているのが見えた。地域や気温、天気により差はあるが、一般的には開花から満開まで、満開から散るまでがそれぞれ1週間前後とされる。今週末にはほぼ満開になるのではと、今から期待している。

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