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日本民営鉄道協会　原田会長が年頭会見　業界飛躍の年へ尽力

2024.01.16 運輸関連団体 インタビュー・会見
会見する原田会長

　日本民営鉄道協会の原田一之会長（京浜急行電鉄会長）は１２日、東京・大手町の経団連会館で年頭会見を行い、「より安全・安心で、快適・便利な民営鉄道を目指し、さまざまな課題に取り組みたい。コロナ禍のトンネルを抜け、民鉄業界飛躍の年となるよう尽力していく」と抱負を述べた。

　原田会長は、能登半島地震被災者へのお見舞いの言葉に続き、「自然災害への対応は鉄道事業の安定的な継続のための重要課題であり、協会としてもしっかりと取り組んでいかなくてはならない」と語り、「在宅勤務やオンライン会議の普及により生活が大きく変容したことで、鉄道需要がコロナ禍前の水準に戻らないと想定せざるを得ない。物価高や人材確保の困難化などもあり厳しい環境の中、バリアフリー化やＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）推進、災害対応、さらにカーボンニュートラルやオーバーツーリズムへの対応といったことが求められている」と業界の現状を説明した。

　今年特に力を注ぐこととして、▽公共的使命の重さを自覚し、引き続き安全で快適な民鉄を目指す▽人と環境にやさしい民鉄について情報発信し、利用促進につなげる▽協会内における議論の活性化により、民鉄業界の諸課題に挑戦する――の３点を挙げた。

　また、会見終了後の賀詞交歓会には、民鉄各社や国土交通省関係者、国会議員らが出席。来賓の國場幸之助国土交通副大臣は「鉄道はわが国の経済社会を支える重要な基盤であり、公共交通の要として都市発展や豊かな国民生活に大きく寄与している。役割を果たすため引き続き尽力をお願いしたい。国土交通省としても皆さまと共に全力で取り組んでいく」とあいさつした。

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