JR西日本 381系特急「やくも」定期運行終了
JR西日本伯備線で約42年にわたり活躍してきた381系特急「やくも」が15日で定期運行を終えた。4月にデビューした273系新型車両への置き換えに伴うもので、沿線や各駅では最後の雄姿を見届けようとする多くの鉄道ファンらでにぎわいを見せた。今後は「ゆったりやくも色」が多客期の臨時列車として充当される。
381系は、カーブの多い区間でも速度を向上できるよう国鉄が開発した自然振り子式車両。「やくも」には伯備線の電化に合わせて1982年に投入された。
2022年には、「やくも」の運転開始50周年を記念して、クリームと赤のツートーンカラーの国鉄特急色のリバイバル塗装車両の運行を開始。歴代の「スーパーやくも・紫色カラーリング」、緑と黄色の帯が特徴的な「緑やくも色」も復刻された。
「緑やくも色」と「国鉄色」は14日、「ゆったりやくも色」は15日に定期運行を終了。14日はラストランイベントとして、米子駅で降車した「やくも1号」(緑やくも色)、「同9号」(国鉄色)、「同15号」(ゆったりやくも色)の乗客に記念乗車証などのグッズを配布した。
また、同1号、9号などの乗車特典として、JR西日本山陰営業部が事務局を務める山陰観光連盟の企画により、後藤総合車両所米子支所構内の扇形車庫見学イベントも行われ、ファンを喜ばせた。
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