墨滴 12月21日付
岡山県北エリアで来年9月28日から11月24日まで開催される国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」。同エリアに息づく地域資源をこれまで以上に広く認知してもらうため、アートの力を活用し、周遊型観光、交流人口の拡大を図ることを目指している▼10月30日には作品を設置する六つのエリアと、津山市の作州民芸館、城東むかし町家、新見市の満奇洞、鏡野町の奥津渓、奈義町の同町現代美術館などが会場となることが発表された▼国内外からアーティスト、音楽家、ダンサー、建築家、デザイナー、華道家、シェフら幅広いジャンルのクリエーターを迎え、新作展示やユニークなプロジェクトを展開する予定。今月3日には芸術祭実行委が主催するシンポジウムも開かれた▼シンポのパネルディスカッションに登壇した伊原木隆太知事は、JR西日本からの提案で今回の芸術祭のプロジェクトが動き出した点に触れた上で、「アートと観光振興、地域活性化は非常に相性がいい。雄大な自然、宿場町の街並み、芸能など県北のいろいろな魅力を生かしていけるのではないかと楽しみにしている」と期待感を話した▼芸術祭のアートディレクターの長谷川祐子氏は「幸福が立ち上がってくるようなイベント、すてきなランディングを目指したい」。地域資源の新たな魅力が提示され、訪れた人の心が豊かになるイベントを期待したい。
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