JR西日本 「多機能鉄道重機」を導入 高所作業の機械化で生産性・安全性向上
今月下旬、京阪神地区で
JR西日本の長谷川一明社長は6月27日の東京地区会見で、高所重作業の鉄道設備メンテナンスで、人型ロボットを活用した多機能鉄道重機の使用を開始すると発表した。ブームの先端に設置した人型ロボットを、鉄道工事用車両に搭載した操縦室から操作して高所作業を行うもので、高所重作業の生産性、安全性が向上する。同社グループの西日本電気システムが今月下旬ごろから、京阪神地区で架線支持物の塗装や樹木の伐採などに使用していく。
多機能鉄道重機については、将来の人手不足を視野に、高所で人が行うメンテナンスに対応した汎用(はんよう)性の高い作業用機械を目指し、2020年から人機一体(滋賀県草津市)、日本信号(東京都千代田区)と開発を進めてきた。
同重機は、鉄道工事用車両と操縦室、ブーム、人型ロボットの各部分で構成。ロボット部分は高さ約1㍍、幅約1・5㍍。車両などを含めた重量は約13・5㌧で、ブームを伸ばした場合、最大で高さ約12㍍の場所での作業に対応する。
ロボットがものをつかむと、操縦者が触感を感じられるなどのメリットがあるバイラテラル制御方式を採用。操縦はヘッドマウントディスプレーを装着し、見たい方向に頭を動かすことで視野を切り替え、操縦かんを動かしてロボットに動作を伝える仕組み。インタラクティブ作用で直感的な操作ができることが特徴となっている。
作業時は、ロボットの2本の腕部分に、チェーンソーやインパクトレンチといったツールを取り付ける。ツールを交換することで、多様な作業を可能にするなど汎用性を高めた。把持は最大40㌔まで対応する。
JR西日本では、▽作業時の人手を約3割減らすなど生産性の向上▽高所作業機械化による労働災害(墜落・感電)の防止▽年齢・性別に関係なく高所重作業が可能となる多様な人財の就業環境創出――などの効果を見込む。
導入は1台で、当面は塗装と樹木伐採に使用。今後、ツールを増やし、点検や部品交換など活用の幅を広げていく方針としている。
検索キーワード:JR西日本
1,519件見つかりました。
101〜120件を表示
-
2024.09.26 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 下関総合車両所一般公開イベント「鉄道ふれあいフェスタ2024」
JR西日本は10月19日、下関総合車両所の一般公開イベント「鉄道ふれあいフェスタ2024」を開催する。
-
2024.09.26 その他業種分類 記録・調査・統計
ウイークリー・メモ 24年9月16~22日
◇9月16日(月) ◇17日(火)=JR東日本が同社グループとして、国際連合が提唱する「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に賛同する署名を行い、8月13
-
2024.09.25 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 秋の「みまさかスローライフ列車」運行へ
JR西日本は、みまさかローカル鉄道観光実行委員会と連携し、秋の「みまさかスローライフ列車」を11月10日に運行する。
-
2024.09.25 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 快速「庄原ライナー」秋も運行
JR西日本は、10月19日から12月8日までの土曜日・休日の17日間、広島駅から備後庄原駅まで快速「庄原ライナー」を運行する。
-
2024.09.25 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 「まちじゅうエヴァンゲリオン第4弾 宇部周遊1dayパス」を発売
JR西日本は、山口県宇部市と協力し「まちじゅうエヴァンゲリオン第4弾 宇部周遊1dayパス」を発売する。
-
2024.09.24 JR西日本グループ 予定・計画・施策
「JR西日本ステーションシティ」に社名変更 大阪ターミナルビル、10月1日付
JR西日本グループの大阪ターミナルビルは19日、10月1日付で社名を「JR西日本ステーションシティ」に変更すると発表した。
-
2024.09.24 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 24年版「鉄道安全報告書」公表
JR西日本は、2024年版「鉄道安全報告書」を作成し、ホームページで公表している。鉄道事業法第19条の4に基づき、23年度の安全の取り組みをまとめた。
-
2024.09.24 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 「第2回ヒューマンファクターフォーラム」を開催
活発な議論、事例共有 JR西日本鉄道本部安全研究所と関西鉄道協会は12日、大阪市内で「第2回ヒューマンファクターフォーラム」を開催した。
-
2024.09.24 JR共通(グループ) 営業・事業・車両
JR東日本・JR西日本 盛岡―敦賀間直通 新幹線の団体専用臨時列車
JR東日本とJR西日本は、東北新幹線盛岡駅から北陸新幹線敦賀駅までを直通する団体専用臨時列車「北陸まっしぐら~冬の陣~」号を設定した。
-
2024.09.24 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 「城崎温泉・天橋立 tabiwa ぐるりんパス」を発売
JR西日本は10月2日から、北近畿エリアへの旅行に便利な「城崎温泉・天橋立 tabiwa ぐるりんパス」を発売する。
-
2024.09.24 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 特急「こうのとり」 「乗った後でも買える」サービス継続
JR西日本は、特急「こうのとり」の「乗った後でも買える」チケットレスサービスの期間を延長する。
-
2024.09.20 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 山陽新幹線で自動運転 30年代の開始を目指す
運転士乗務のGOA2 JR東海が技術協力 JR西日本の長谷川一明社長は18日の定例会見で、2030年代に山陽新幹線で自動運転の開始を目指すと発表した。