国交省 JR西日本申請の運賃改定を認可 京阪神電車特定区間の運賃水準共通化
国土交通省は9日、JR西日本が5月15日付で申請していた旅客運賃の上限変更について、申請通り認可した。京阪神都市圏を適用区間とする共通の運賃水準設定のため、電車特定区間運賃の上限変更・範囲拡大、賃率の変更などを行うもの。同社は今後、運賃収入を増加させないことを前提に、認可の範囲内で割増・割引を組み合わせた運賃設定を行う。
申請によると、改定は2025年4月1日発売分から実施。現在の電車特定区間を見直して適用区間を拡大するとともに、大阪環状線内の区分を廃止する。適用区間では運賃水準を統合。現在、大人の片道旅客運賃については、賃率(営業キロ1㌔)を13・25~16・20円としているが、これを15・50円に平準化する。定期旅客運賃の改定率は現行の電車特定区間の運賃から1・3%。賃率にかかわらず、営業キロ10㌔までの運賃(鉄道駅バリアフリー料金を除く)は1~3㌔140円、4~6㌔170円、7~10㌔190円とする。
認可については、想定された収入と実績が大きく異なる可能性もあることから28年3月31日までを期限とし、期限後については改めて認可を受けるなどの条件が付く。
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