JR西日本・中国SC開発 広島新駅ビルの商業施設名称「minamoa(ミナモア)」に
25年春開業 工事進捗率8割
JR西日本と中国SC開発は23日、2025年春の開業に向けて開発を進めている広島新駅ビルの商業施設名称を「minamoa(ミナモア)」に決定したと発表した。「ミナモ(=水面)」「ミナ(=みんな)」「モア(=もっと)」をキーワードに、「私たちの駅ビル」と感じてもらえるようネーミング。瀬戸内海に面し、市内中心部を6本の川が流れる「水の都」広島市の玄関口の刷新に向けて、引き続き工事を進めていく。
新駅ビルは鉄骨造り地上20階・地下1階建て、建築面積約1万4000平方㍍、延べ床面積約11万1000平方㍍。高さは約100㍍。工事の進捗(しんちょく)率は約8割で順調に進んでいる。
商業施設のminamoaのほか、「HOTEL GRANVIA HIROSHIMA SOUTH GATE(ホテルグランヴィア広島サウスゲート)」、シネマコンプレックス、駐車場などが入居予定。市の基本方針に基づき、駅ビル2階の中央アトリウム空間には広島電鉄の路面電車が直接乗り入れる。
minamoaの延べ床面積は約2万5000平方㍍で、店舗数は200店前後を予定。運営は中国SC開発。
minamoaの「ミナモ」は、河川とともに発展した同市内の川の水面のゆらめきと、瀬戸内の柔らかな日の光を受けて輝く海の水面のきらめきを表現。「ミナ」には「みんなの駅ビル」「私たちの駅ビル」と感じてもらうこと、「モア」には新駅ビルが「もっと」多くの人が集まる場所になる、「もっと」生活を豊かにしてくれる、「もっと」すてきな場所へと進化していく、広島のことを「もっと」好きになる場所となりたいという思いを表している。
同名称決定に至るまでに、広島県民参加型ワークショップを計3回実施したほか、広島の学生約500人と学生ワークショップを行い、新駅ビルの名前や備えてほしい機能・サービス、施設デザインなどをテーマに活発な議論を展開。ワークショップで集まった思いや期待を軸に、さらに親しみを感じてもらえるよう、同市出身の小説家・稲田幸久氏、音楽家の加藤和也氏らのサポートも得ながら検討を行い、決定した。
同日はJR西日本中国統括本部ビル内で会見が行われ、広岡研二同社理事・同本部副本部長・広島支社長、竹中靖中国SC開発社長が出席。
広岡支社長は「新駅ビルの進捗率はこれまで6~7割と申し上げていたが、25年春の開業に向けおおむね8割となっている。(同社グループの志として掲げる)『人、まち、社会のつながりを進化させ、心を動かす。未来を動かす』を、まさに具現化できるのがこの新駅ビルプロジェクトだ」、竹中社長は「minamoaは地元の方に使ってもらえる、なくてはならない、そして広島のことをもっと好きになっていただける場となりたい」とそれぞれ述べた。
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