JR西日本 生成AI活用した働き方改革推進 業務効率化で価値創出へ
JR西日本は、生成AI(人工知能)を活用した働き方改革に取り組む。今月16日から本社社員約2000人を対象に、生成AIチャットボットサービスを試行的に展開しているのをはじめ、社内向けの生成AI環境の整備などを推進。業務の効率化、品質の向上によるさらなる価値創出を目指すとともに、同社グループ全体でイノベーションを生み出し続ける働き方の変革に挑戦する。
チャットボット使用や環境整備
生成AIは、学習したデータを基に、テキストや画像などさまざまなコンテンツを自動で作成できるもので、従来のビジネスを大きく変革する存在として注目されている。チャットボットは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボット)」を組み合わせた言葉で、ユーザーからの質問に自動で返答する自動会話プログラムのことを指す。
同社では、デジタルツールの活用を通じた組織風土や文化の変革により、社員のやりがい向上と、高頻度で社会に対する新たな価値や変化を創出する働き方改革プロジェクト「Work Smile Project」を推進しており、この一環として生成AIを活用する。
具体的には、各種業務を遂行する際のパートナーとして「社内向けチャットボット」を使い、業務効率化をはじめ、業務品質の向上により新たな価値創出を図る。併せて、社内向けの生成AI環境を整えることで、社員のリテラシーを高めて、生成AIを活用する新たなシステムの構築、業務変革やサービス向上への布石とする。
チャットボットは、情報の二次利用や第三者提供を防ぐ仕様のMicrosoft「Azure OpenAI Service(法人向けAIエンジン)」を利用し、同社社員が環境を構築している。対象範囲は、初期段階では本社社員(約2000人)とし、今月16日から試行を開始した。利用範囲は、同社全体、グループ会社などへ拡大していく予定。
今後の展開では、生成AIチャットボットサービスの機能拡充に加え、生成AI活用の検討体制を立ち上げ、生成AIを鉄道システムに組み込むことで、鉄道の生産性をさらに高める。また、同社グループ全体にも拡大するなど、イノベーションを生み出し続ける働き方への変革に挑戦していく。
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