JR西日本 「pikuraku PORTER」 3月から実証実験
JR西日本は、スマートロッカーを活用した手荷物配送サービス「pikuraku PORTER(ピクラクポーター)」の実証実験を3月4日から広島県尾道エリア、同30日から大阪エリアでスタートする。受付時間中に駅などに設置しているスマートロッカーに荷物を預けると、当日の夕方までに宿泊先のホテルへ手荷物を配送するもので、利用者はキャリーケースなどの荷物を持ち歩くことなく、「手ぶら」での観光・移動が可能になる。
実証実験は、2025年の大阪・関西万博の混雑緩和、オーバーツーリズム対策に寄与するため、スマートロッカーの利用者の利便性向上などに取り組むSPACER(東京都中央区)と共同で実施。通販ウェブサイトで購入した商品をスマートロッカーで受け取る現行サービス「pikuraku」に続くもので、スマートロッカーを活用した手荷物配送サービスは日本初となる。
利用方法は、空ロッカーに荷物を入れてタッチパネルを操作し、利用する宿泊施設などを選択、交通系ICカードで決済する。観光などを楽しんだ後、宿泊施設で荷物を受け取る。対応言語は日・英・韓・中の4カ国語。期間は当面の間。
しまなみ海道の起点でサイクリングに訪れる人も多い尾道エリアでは、スマートロッカーを山陽線尾道駅、尾道港、瀬戸田港に設置。配送先は尾道市内の宿泊施設と、しまなみ海道の島々の宿泊施設約60カ所。手荷物の受付時間は12時まで。利用料は配送先ホテルにより2000~5000円。
大阪エリアの対応ロッカーの設置箇所は、新大阪、大阪、ユニバーサルシティ駅。高槻、北新地、大阪天満宮駅にはスマートロッカーが設置されているが、今回のサービス対象外。配送先ホテルは市内の約70カ所。サービス開始時の利用料は大扉2300円(定価の500円引き)、中扉1900円(400円引き)、小扉1600円(300円引き)。
同社では、今回の検証結果や利用状況を踏まえつつ、大阪・関西万博で広く利用してもらえるように、大阪環状線の複数の駅へのスマートロッカー導入や、同サービスの拡大を検討していく。
スマートロッカーの外観=大阪駅うめきた地下口=
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