JR西日本 「駅ビジョン」を策定 「人、まち、社会の動力」へ
JR西日本は4日、同社グループが掲げる「JR西日本グループ長期ビジョン2032」に基づき、利用者との最大の接点である「駅」にフォーカスし、未来の駅の姿や提供したい価値をまとめた「駅ビジョン」を策定したと発表した。駅を「人、まち、社会の動力」として位置付け、ビジョンで示す未来の駅を実現するために、イノベーションや「お客様サービス」の変革などを進め、地域と共に駅の魅力をより一層高めていく取り組みを進める。
同社は「JR西日本グループ長期ビジョン2032」「中期経営計画2025」の「実現したい未来」における四つのビジョンとして、「安全、安心で、人と地球にやさしい交通」「人々が行きかう、いきいきとしたまち」「一人ひとりにやさしく便利で豊かなくらし」「持続可能な社会」の実現を掲げている。
今回策定した「駅ビジョン」では、「駅を人、まち、社会の動力に。」をキャッチコピーに設定。地域と共に未来の駅で創出したい四つの価値として、①あらゆる「人」のもっと自由でもっと便利な移動(未来への「移」動力に)②一「人」ひとりに応じた彩りのある感動体験(未来への「感」動力に)③日常も非日常も「まち」を支える生活インフラ(未来への「支」動力に)④より良い「社会」にむけてともに躍動するステージ(未来への「躍」動力に)を掲げた。
具体的には、①の「移」動力では自由な移動に貢献できる環境整備、多言語対応や視覚情報によるルート案内、AI(人工知能)を活用した運行状況や利用案内、多様なモビリティーとつながる二次アクセスなど、②の「感」動力ではバーチャル駅とリアル空間との連動体験、同グループと接点の多い人へのプレミアムなサービス、利用者同士の交流や出会いなど、③の「支」動力ではAI、画像認識技術による防犯見守り化、託児・保育所や教育施設、パーソナルモビリティーとつながる駅アクセス、地域と一体となったリアルコミュニティー空間など、④の「躍」動力では貨客混載ステーション、行政・生活サービスの集積化・ワンストップサービス、地域の個性を表現する空間やイベント、再エネステーションなどを挙げている。
同社では、駅ビジョンをイラストで訴求するイメージを作成し、ホームページなどで公開している。
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