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JR西日本 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」 3人の料理人が新たな「食の匠」に

2024.07.29
㊤会見に出席した林支社長(左から2人目)、加藤氏(同3人目)ら㊦会見に出席した林田ユニット長(左から2人目)、藤森氏(同3人目)、光井氏(同4人目)ら

 JR西日本は、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の新たな「食の匠」として、来年3月に中国料理の加藤堅太郎氏(岡山市)、フレンチの藤森徹氏(鳥取市)、和食の光井祐樹氏(同)の料理人3人を迎える。瑞風の食をプロデュースする門上武司氏の協力を得て選出。岡山、鳥取両県からの起用は初めて。加藤氏は山陽コース(下り)2日目の昼食を監修し、瑞風で初めて中国料理を提供。藤森氏は山陰コース(下り)2日目昼食、光井氏は同コース(上り)1日目の昼食を監修する。

 

 初めて中国料理を提供

 瑞風は2017年6月に運行開始。車内では、一流の「食の匠」が監修し、沿線の多彩な食材を使用した料理を提供している。

 加藤氏は「中国料理 はすのみ」(岡山市)のオーナーシェフ。高松や東京の「麻布長江」で修業を積み、10年に岡山で「はすのみ」を開店した。岡山の野菜や瀬戸内の魚介類など、地元の食材や生産者との関係を大切にして、旬の食材を生かした料理を提供することにこだわっている。

 藤森氏はフレンチ「FÉE DES NEIGES(フェ デ ネージュ)」(鳥取市)のオーナーシェフ。19歳で料理の道に進むことを決意。渡仏して数々の名店で修業を積み、帰国後は東京を経て07年に鳥取で同店を開業した。フランス料理の技法を駆使しながら、鳥取の食材を生かした体にやさしいフレンチを提供することにこだわる。

 光井氏は和食「みつき」(鳥取市)の主人。岡山の和食旅館や京料理の名店「たん熊北店東京店」で修業を積み、鳥取に戻って13年に「みつき」を開店した。素材の味を大切にするシンプルな料理が特徴で、鳥取の食材を生かした料理、その魅力を伝えることに力を注いでいる。

 22日には同社岡山支社、24日は山陰支社でそれぞれ会見が行われた。このうち岡山支社での会見には、林秀樹理事・中国統括本部副本部長・岡山支社長と加藤氏、瑞風のクルーらが出席。

 林支社長は「瑞風で初めて中国料理を提供する。料理のジャンルが広がり、瑞風の食の魅力が一段と高まることを期待している。岡山の食材を使った料理を通じて、岡山の風土や食材の魅力を発信していきたい」とあいさつ。

 加藤氏は「食材を提供してくださる生産者の皆さまとの関係をしっかりと大事にして、丁寧に調理することを心掛けてきた。海も山もある岡山で生まれた多様な食文化を味わっていただきたい」と述べた。

 山陰支社での会見には、林田広司鉄道本部CS戦略部CS推進室瑞風事業ユニット長、藤森氏、光井氏らが出席し、山陰の豊かな食材を採り入れる料理への意気込みなどを語った。

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