JR東日本 「JRE Station カレッジ」6月から本開講 新大久保にも開設
JR東日本の深澤祐二社長は7日の定例会見で、今年10月から東京駅キャンパスでプレ開講した課題発掘型リーダー育成講座「JRE Station カレッジ」について、来年6月から本開講を実施すると発表した。受講生が参加しやすい期間設定などにより、さらに充実した学びの場を提供するとともに、新たに「新しい食の循環」を課題テーマとした新大久保駅キャンパスを開設する。
JR東日本グループがグループ経営ビジョン「変革2027」で、「くらしづくり」の実現に向けて推進する「Beyond Stations構想」の一環。
東京駅キャンパスの課題テーマは、プレ開講に引き続き「水辺と環境・まちづくり」。都内の水辺エリアを実践フィールドとして、「生物多様性」「新たな養殖技術」などの題材について考え、サステナブルビジネスの開発に挑戦する。
新大久保駅キャンパスでは「新しい食の循環」を課題テーマに、「フードロス」「アグリテック」「新たな食の流通」などについて考える。
現地参加の通常クラスとリアルタイム配信のオンラインクラスがあり、全6回の座学講義に加え、通常クラス受講生は全8回のゼミ活動も行う。開催場所は、東京駅キャンパスが東京駅八重洲中央口「グランルーフ」1階のハイグレードシェアオフィス「STATION DESK 東京 premium」、新大久保駅キャンパスが山手線新大久保駅周辺。
本開講は、来年6月開始の前期と、11月開始の後期による2ターム制とし、1タームの受講期間はプレ開講の半年から4カ月(オンラインクラスは3カ月)に短縮。代わりに各回の時間を2時間から2時間30分に延長することで集中的な受講を可能とした。新大久保駅キャンパスは後期タームからの開講。各キャンパスとも開講前の本年度中に、講座内容を紹介する特別講義の開催を予定している。
サステナブルビジネスや各キャンパスのテーマに興味を持つ20歳以上が対象。受講料は通常クラス49万5000円、オンラインクラス9万9000円。募集はそれぞれ20人、100人の先着順。来年2月28日までの事前申し込み後、3月1日から本申し込みをする。詳細は同カレッジウェブサイトに掲載。
同社では今後も社会課題テーマに応じて、同構想で掲げる駅からのビジネス創発のためにキャンパスを拡大するとともに、地方創生に資するカリキュラムの開発を通じ、地方駅での展開も目指したいとしている。
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