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JR西日本など 「新ワークスタイル」の提案開始

2022.05.20
「新大阪第2NKビル」の入居者専用ラウンジ(JR西日本不動産開発提供)

 鉄道と各種サービス組み合わせ

 新大阪第2、第3ビル入居企業

 出張などで割引、特典

 JR西日本とJR西日本不動産開発、日本旅行の3社は18日、新型コロナウイルス感染症による社会変容に対応した「鉄道のある暮らし」の取り組みの一環として、鉄道とオフィスをはじめとした各種サービスを組み合わせた新ワークスタイルの提案をスタートさせると発表した。JR西日本グループが構築を進める「ワークプレイスネットワーク」のセンターオフィスと位置付ける新大阪のビル2棟の完成に合わせたもので、この具体的な取り組みとして6カ月間、同ビルの入居企業を対象に、出張、通勤、シェアオフィスサービスなどの割引・特典が受けられるサービスを提供する。

 同社グループでは、「ワークプレイスネットワーク」の構築の取り組みの中で、シェア型オフィス、ブース型オフィスなど、出張先や移動中に仕事ができるビジネス拠点を27カ所整備してきた。これに加えて、今年に入り新大阪にセンターオフィスと位置付けるオフィスビル2棟が完成したことから、新ワークスタイルの提案を開始する。

 完成したのは、JR西日本不動産開発が開発した大阪市淀川区宮原4丁目の「新大阪第2NKビル」と「新大阪第3NKビル」。

 特典サービスについては、両ビルのオフィス入居に加えて、日本旅行がサービス提供する法人向けオンラインシステム「出張なび」を導入するとともに、今年12月までにe5489コーポレートサービスまたはエクスプレス予約法人サービスに契約した法人が対象となる。

 期間は入居開始、出張なびなどのサービス利用開始日から6カ月間。具体的な特典内容は、出張の際、JR西日本管内で完結することと出張なびからの予約を条件に、列車のグリーン車を普通車指定席料金で利用できる。通勤時には、新快速のAシートおよび特急「びわこエクスプレス」「らくラクはりま」が、出張なびからの予約を条件に割引価格で利用できる。

 また、出張シーンを想定して小倉、博多駅のプレミアムルームを利用可能とし、在宅勤務の場面を想定してJR西日本不動産開発が運営するシェアオフィス「Work PLACE COCOLO」を各月20%引きで利用できるようにする。このほか、出張なびの初期設定費用と利用料を割り引く。

 鉄道の特典サービス、出張なびの初期設定費用、利用料の割引額の合計は、1カ月当たりに支払ったオフィス賃料の20%を上限とする。

 JR西日本の長谷川一明社長は同日の定例会見で「二つのオフィスビルの完成で、ワークプレイスネットワークの各コンテンツがそろってきた。JR東日本と連携した『STATION BOOTH』整備や、JR東海と連携した『S Work車両』導入なども行ってきている。移動動線上に広がる多様なワークプレイスをフレキシブルに組み合わせてご利用いただくことで、働く場を選ばない移動需要の創出を図るとともに、今後もワークプレイスを多拠点に展開していく」と指針を述べた。

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