交通新聞社 電子版

特集 「京成千葉中央ビル」が開業

2021.11.08
京成千葉中央ビル外観。白を基調とするフラットで明るいデザインに

 利便性と多彩な店舗でにぎわい創出

 京成電鉄が建て替え工事を進めてきた千葉中央駅西口に直結する新たな「京成千葉中央ビル」が10月29日に開業した。地元住民の要望に応えた大型スーパー、コロナ禍で需要が高まるシェアオフィス、京成グループのホテルなどが入居。駅近の利便性と多彩な店舗構成で、新たなにぎわい創出を図る。(大石 淳記者)

 旧ビルは4階建てで、1967年に開業。老朽化に伴い開発を進めてきた新ビルは地上8階建て、延べ床面積約1万1000平方㍍で、事業規模は約50億円。

 1階にスーパーの「リブレ京成 千葉中央店」、コンビニ(先行オープン)、ファストフード、2階にエリア最大級の100円ショップ「ダイソー」が入居。3階がサテライト拠点として使えるシェアオフィス「KEISEI×BIZcomfort千葉中央」、インドアゴルフ練習場、京成不動産 千葉センターなど、4~6階が企業のオフィス、7、8階が全66室の「京成ホテルミラマーレ アネックス」で構成する。

 清水健司執行役員・開発本部住宅事業部長兼賃貸事業部長は、「老朽化に加え、JR千葉駅のビル開発などが進み、人の流れが変わった。かつてのにぎわいを取り戻し、活気ある街にしたい」と建て替えへの思いを語る。

 また「(JR千葉駅周辺とは異なり)マンションが立ち並ぶ住宅エリアで、今後も開発が予定され、定住人口の増加が見込まれる。毎日、気軽にご利用いただけることをコンセプトにテナントを考え、日常に寄り添う施設を目指した」と説明。キーテナントとするリブレ京成については、「コロナ禍で中食が増えたことを受け、当初計画より売り場面積を拡大した」と述べた。

 同社では、これまで以上に沿線自治体との連携強化を図るため、今年10月1日付の組織改正で開発本部内に沿線開発担当を設置。すでに一部の沿線自治体とは包括連携協定を締結している。清水執行役員は、「少子高齢化を迎える中、代替わりしてもそのまま住んでいただける、また沿線外からの(定住者の)呼び込みも不可欠。活性化に向け、どういった形がふさわしいか新たなチームで考えていきたい。グループ一丸で、地域の皆さまのより豊かで便利な生活を実現したい」と話す。

 今後も地域社会との共生をテーマに、実態に即した地域の活性化策、生活サービス事業の推進により地域とのつながりを強め、沿線の持続的発展を目指す。

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