JR西日本・JR西日本不動産開発 「ビエラ小倉」1階にコワーキングスペース
九州エリア初展開
JR西日本とJR西日本不動産開発、HOA(北九州市小倉北区)は5日、山陽新幹線小倉駅改札外の商業施設「ビエラ小倉」1階にコワーキングスペース「DISCOVERY coworking(ディスカバリ コワーキング)」をオープンした。JR西日本グループが九州エリアで展開する初めてのワークプレイス。運営会社はHOA。5G(第5世代移動通信システム)環境を備えており、異なる企業の協業によるAR(拡張現実)、VR(仮想現実)の開発や実証実験などが可能で、多様な人財が集積し、デジタルイノベーションの拠点となることを目指す。
JR西日本グループでは、コロナ禍による社会変容に対応した施策として、鉄道による移動と働く場を一体として提供する「ワークプレイス」ネットワークの構築に取り組んでおり、この一環。
「ディスカバリ コワーキング」は床面積約460平方㍍で、約30~40人収容できるコワーキングルーム1室、貸しオフィス5室、貸しリモートブース10室、動画配信ルーム、カフェラウンジなどが配置されている。
サービス面では、高速・大容量・低遅延・高セキュリティーのNTTドコモの5G通信環境を備えているのが特徴。スタートアップ企業や大企業、スタートアップ企業同士が協業したAR、VRビジネス開発の推進などが可能。ドコモオープンイノベーションクラウドの一部機能も提供している。
5G環境を常設で備える民間運営の施設は全国初。また、北九州市は内閣府の地方創生テレワーク交付金を活用して公募を行い、今回のHOAの取り組みを支援している。
利用資格は18歳以上。新幹線の待ち時間などを活用する一時利用(ドロップイン)料金は1時間1100円から。9月30日までは、当日利用の山陽新幹線きっぷやEX予約、e5489などの予約画面を提示すると、1時間通常料金から1割引きの特典が受けられる。
予約は、JR西日本不動産開発が展開するシェアオフィス「Work PLACE COCOLO」の会員サイトからも行える。
同日は、HOAが主催するオープニングセレモニーが行われ、岡秀樹同社代表取締役、魚本佳秀JR西日本鉄道本部新幹線鉄道事業本部福岡支社長、森崎康史JR西日本不動産開発執行役員・福岡支社長、北橋健治同市長、南英俊NTTドコモ九州支社北九州支店長らが出席。
冒頭、岡代表取締役は「リアルと仮想空間が一体となる今後の社会に対応した新しいソリューション、開発などを行える場として育てていきたい」とあいさつ。北橋市長は「スタートアップ企業やIT企業を呼び込むための追い風となってほしい」、魚本支社長は「起業家精神を持った方たちが集まり、小倉を中心とした関係人口、交流人口の拡大につながるような取り組みが生み出されることを期待している。当社も連携を図り、一緒になって頑張っていきたい」と述べた。この後、施設入り口前で記念のテープカットを行った。
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